結納も済ませ結婚式の日取りも決まったある日

友人Aとその彼女。

その友人が結婚することになり、
結納も済ませ結婚式の日取りも決まったある日。
友人から彼女が亡くなったと連絡が来た。

俺にはなにを言っているのか、
理解できずしばらく放心。
他の友人達とも連絡をとり、
葬儀に参列したんだけども
Aはずっと号泣しっぱなし、
立つこともできず側にいる人に支えられてた

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彼女が出棺され、
いよいよ最後の別れってときになり

「最後に顔を見てやってください」

と彼女の親が言い棺があけられた。
そのとき、

Aが「全部開けてくれ」

とでかい紙袋もって彼女の側に来た。
紙袋から出てきたのはウェディングドレス。
Aは彼女にウエディングドレスを
着せてあげました。

もちろん本当に着せることは
できないので乗せただけでしたが
二人でつけるはずだった指輪を
自分と彼女の指につけ
ドレスの上に一枚の紙。
半分だけかかれた婚姻届。
Aは参列者全員に向かって

「結婚式はできなかったけど、今ここにいる人たちが
僕たちの結婚を証明してくれる。
俺の妻はこいつしかいません」

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と言って泣き崩れました。
その場にいた参列者もドレスを着た彼女を見て
号泣してた。俺も。

お骨を拾うとき、一緒に見慣れない物が混じってました
丸いボールのような金属物。
彼女は生まれつき骨に障害があったらしく
その金属物は彼女の関節だったと。
なんども手術受けていたということでした。
何度もAとその彼女には会っていましたが、
まったくわからず
病気であることすら俺は知らなかった。
Aは手で彼女の遺骨を壺に入れていたのですが、
ハッとした顔でどこかにいきました。
しばらくして戻ってきたのですが、
Aの指には自分の指輪と
真っ黒に焼けた彼女の指輪がつけられてた。

彼女を偲んで、
みんな集まった席で彼女の親が

「あの子、自分はいつ死ぬかわからないから
結婚は絶対にしないって言ってたのに
A君と会ってから、それでもいいって言ってくれたAくんに
本当に感謝してた」

「私も結婚して幸せになれるってはしゃいでたのに、
安心しちゃったのかねぇ・・・」

Aは泣いてましたが

「約束したんです。彼女としか結婚しないって。
大丈夫です。必ず幸せにしますから。」

って彼女の両親の前で言ってた。
そのA今も独身のままで、彼の部屋には
彼女の写真と指輪が二つずっとおいてある。

俺には絶対に忘れることのできない記憶。

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