社長「お前なんか必要のない人間だ」清掃員の俺は

去年末の思い出でも語ろうかとおもう
去年末はまだ最近だから
セーフってことにしておいてくれ

俺はまだ16歳で、今は夜間の高校に通いながら
清掃のバイトをして日々を過ごしてる

詳しい経緯は書けないが、
義理の父との二人暮らしで、
自分の分の食費・学費・携帯代・その他諸々を
稼ぐためにバイト三昧の日々

前述したとおり詳しくは無理だが、掻い摘んで話すと
実の両親に問題があったから今こうなってる

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去年の末、仕事で大きな失敗をしてしまった
そのことが原因で社長に怒られ、
「お前なんか必要のない人間だ」
等色々な言葉を浴びせられた

原因は、言うまでもなく失敗した俺なのだが、
仕事とは関係のない事、
要するに自分の人格を否定されたのに腹がたった

その後、洗面台を洗いながら、
怒られたときのことを思い出していた
そのうち、
「俺だって好きで働いてるわけじゃあないんだ」
なんて思い始めた

周りの友人たちを見ると、働くことも強要されず、
実の親とも仲がいい
そんな友人たちのまで頭に浮かんできて、
どうしようもない劣等感のようなもので心が溢れた

それと同時に、学力もよくなく、体も弱く、家庭も複雑で、
何の取り柄も持たない自分自身に心底嫌気がする

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「お前なんか必要のない人間だ」
社長から言われた言葉が、
ぐちゃぐちゃになってる頭の中に
何度も何度も反響して、その都度泣きそうになる

洗面台を洗い終え、部屋から出ようと
「失礼しました」といい、
ドアノブに手をかける
すると、その時

「いつもありがとうございます。お疲れ様です」

社交辞令のような「ありがとう」なんてよく聞く
別になんてことない、聞きなれた言葉だった

だけどなぜかそのときは、
そのときだけは心に強く残った言葉だった

それまで耐えてた涙が溢れてしまった
幸い向こうはもうこっちを見ていないようだったので、
逃げるように部屋を出た

同僚が泣いてる俺を発見するが、
「コンタクトレンズがまたずれた」と、
バレバレの嘘でごまかした

全て自分の身につくこと、
糧になることだと受け止めて仕事は
今も続けてますよ

ただ時間の都合上、学校のほうが行きづらくなるので、
今は続けながら次のバイト先を探してます
また、そのことに関しては社長も承知の上です
社長も俺が学校に行けてるか
度々聞いてくるということは、
なんだかんだで優しい人だと思う

このご時世だからこそ、現状をありがたく思えます
時には憤りを覚えることもありますが、
社長には感謝してます
人生まだこれから長い、
たった16年で頑張るのをやめることはしません
誓います

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