30代後半で結婚に焦って見合いを繰り返していた女友達。
遂に「もうこの人で良いや」と
手を打とうとしていたのだけど、
相手の男性と余り上手く行っていないらしく、
半ば投げやりになっていた姿を見て、
「どうせ妥協するなら私で良いだろ」と、割り込んだ。
私と彼女は数年来の友人関係。
共通の趣味があったと言うこともあって
頻繁に二人で遊んでた。
30代後半の彼女は子供を望んでいた事もあって
見合いを繰り返しては上手く行かず、
会う度に私に愚痴ってきてた。
ただ私に結婚願望が全く無かった事もあって
特に恋愛感情は無く、
「大変だねぇ・・・」と聞き役に回ってた。
そんなこんなで
見合い回数がそろそろ二桁に届くと言う頃、
「今年中に結婚しなさい」と
親からプレッシャーを受けてた彼女が
「もうこの人で良いやと思った」と
最後の見合いの結果を報告してきた。
聞けば家柄もそこそこ、硬い職業で将来安定、
一応姑とも上手く行きそうだとのこと。
しかし絶望なほど退屈な人らしい。
何回かデートしてみてもソツは無いけど
ともかく会話が続かないらしい。
無趣味で話題の糸口も無い。
「こういう人と一緒に暮らしていくんだ・・・」と
すごく暗い顔をして話をしている姿を見て、
「それだけ探した挙句にその人で手を打つなら
まだ私の方がマシなんじゃ?」とつい言ってみた。
「でもあんた結婚する気無いんでしょ」
「結婚すれば良いならするぞ」
で、押し切った。
そっから後は子育てや家事分担、生活スタイルなど
艶っぽい話など一切無い契約交渉みたいだったな。
どうにかこうにか結婚した今でも
特に恋人っぽい事をする事も少ないけど、
以前同様の
仲の良い姉弟のような関係が続いている生活には
今のところ満足です。
お互い共通して言っていた事が
「ともかく一緒に居て楽な相手」、
結婚する前から周囲から
「初老の夫婦みたい」と言われていた。
「愛してる」なんて結婚式でも言わんかったなぁ。
価値観はかなり違ったよ。
その辺は致命的な部分以外は
あえてすり合わせないようにしている。
なお今年の夏には家族が一人増えます。