中学時代に趣味で知り合ったMちゃんは資産家令嬢だったが

中学時代に趣味で知り合ったMちゃんは資産家令嬢だった。
どのくらいのお金持ちとか詳しくは知らないけれど、
やっぱり幼稚園から私立で高級住宅地に豪邸で、
動物も複数飼っていたしお手伝いさんも複数人いた。
Mちゃん本人もお嬢様以外の何者でもないって感じだった。

意地悪をしたり自慢をするような人ではなかったけど、
私にとっては見せつけられているような状態だった。
私は生活に苦しいような家庭では無かったけど、
親のバックアップは中学以降は望めない家だった。
何度か距離をおこうと思ったけど、何故かMちゃんは
私を誘ってくれて、私もMちゃんの性格は好きだったので
付き合いはずっと続いた。でも辛かった。

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私が英語を習得する為にラジオ講座や留学生寮に
出入りしている時、Mちゃんは家庭教師&ロンドン留学、
コンサートもコネで全公演行けて(私は抽選漏れ)、
いつも新しいとっても可愛い服を来て移動はタクシー、
やりたい事はなにも諦めなくて良くて、怪我や病気も
最先端の治療を優先的に受けられる。

就職活動もしなくて良くて、大学卒業後は趣味活動。
Mちゃんと一緒にイベントを開催した時、ご両親が
活動費として100万ポンと出してくれた。
全部すごく羨ましかった。でも仕方ないと思ってた。

私は奨学金の返済や仕事であまり遊べないんだけど、
Mちゃんが

「平日遊べないと辛いね、週末は混むからいやだなあ」

と言ったので謝ったときも、何か凄く理不尽な物を感じた。
大学卒業時にMちゃんと疎遠にしたんだけど、
Mちゃんや共通の友人が何度も何度も連絡をくれて
中には断れない内容の物もあり、結局元鞘に。
それでも会う回数は大分減らした。

その後私は大学の同級生と結婚してどうにか暮らしていて
ある程度貯まったら子供産もう!なんてやっていたけど
Mちゃんは趣味で知り合った男性と電撃結婚して
ご両親に立派な注文住宅をプレゼントされていた。

私は中古賃貸マンションの一階住みで日当り悪いのが悩みで
でもMちゃんは、どこのデザイナーに設計頼もうかって
嬉しそうに相談してきて、黒い感情がわき上がってきた。

その後もMちゃんはすぐに、立て続けに子供を産んで、
ご実家のお手伝いさんやご両親のバックアップ体制があり
本人は結婚前と何も変わらない優雅な生活をしていた。
私も念願の子供を授かったけど、仕事との両立は中々大変で
それでもそれなりに幸せに楽しく暮らしていた。

でも各行事ごとの写真を見せ合うと、
その差に愕然としたしMちゃんが子供を私立に行かせると言った時に

「子供にはチャンスを与えるべきだと思うから。スタート時に
ついた大きな差は絶対に取り戻せないから」

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と言ったのにも
(確かにそうなんだろうな)と思いつつモヤモヤした。

…で、ある時、Mちゃんのご実家の会社が倒産した。
お兄さんが既に継いでいたんだけど、騙されたりしてたらしく
たくさん持っていた不動産も残り少なくなっていて、
Mちゃんは4人兄妹なんだけど全員の生活をご両親が見て
一億超の家をプレゼントしたりしていたから厳しくて、
税金的にも問題があったとかで、殆どとられてしまい、
又分家の人達も権利を主張したので財産は分散されて、
Mちゃん一家は急に平民になってしまった。

普通サイズの持ちマンションで同居して暮らすようになり
Mちゃんの旦那さんはMちゃんの会社で働いていたから
無職になってしまい、お兄さん達も再就職出来ず。
資産ももう限りが見えているからどうにかしなければ、って
Mちゃんもバイトを探しているけど雇ってもらえない。

時々やっても一日でやめてしまう。家族皆そうらしく、
お父さんだけが必死に働いていたんだけど、倒れてしまい
今は貯金を切り崩す生活で、旦那さんは逃げたそうだ。
子供は名門私立から公立校へ転校。

Mちゃんは「日本の政治は間違っている」って怒っている。
私は貧乏暮らしのレクチャーなら出来るので、
届けを出した方が良い所やバイト先、安いお店などを
(聞かれたから)教えていたら、いきなり泣かれて
「惨め過ぎるよ。どうしてこうなったの?」って。
お手伝いさんがいないから御飯が作れなくて、
外食していたらお金が無くなってしまったそうだ。

「今まではお財布を置いておくとママが毎日お金を
入れておいてくれた。皆味方だったのに、今は誰も
連絡をくれない」と。

でも誰も~なんて事は実際無くて、
心配して連絡してる人はいるんだけど、Mちゃんは
自分と同じレベルの人達が連絡くれないのが悲しいそうだ。
「貧しい暮らしの中に引きずりこまれる、こんな時こそ
美しい物を見て美味しいものを食べて元気ださないと」
と言うので、
「私も貧乏人だから暫く会わない方が良いかな」って
いったら「私ちゃんには頭があるでしょ、それが財産だよ、
財産がある人は素敵だよ、なんでもいいからそういうのが無いと
人は駄目だと思うよ」というのでなんかプツっときて
「Mちゃんの財産はなに?」って聞いた。
「ご実家の資産が頼れなくなった今、Mちゃん自身の価値は
どこにあると思う?」って優しく聞いたら黙ってしまった。

それで本当に絶縁した。

はっきり言って、Mちゃんが貧乏になった時嬉しかった。
そんな感情がある以上もう友達じゃない方がお互いの為。
思えばずっと、Mちゃんに黒い感情を持ち続けていた。
なぜMちゃんが生活格差のある私を切らなかったのか
分からないけど(見下し要員て感じでもなかった)
やっぱり大人になって、お互い家庭を持ったら、
あまりにも資金格差のある人とは付き合えなくなるよね。

Mちゃんにもそれを分かって欲しかった。
上の方の人は気にしないかもしれないけど、下側の方は
どうしても気になってしまうんだよ。
私の母が病気になった時、金銭的な問題で良い治療を
受けさせて上げられず少し障碍が残ってしまった。
同時期にMちゃんのおばさんも同じ病気になった。
もちろん最高の治療を受けて早期にきっちり快癒した。
そういう事の連続だった。

Mちゃんが悪いんじゃないのは分かってる。
でも、自分の生活をもっと自覚しなよ、と思ってしまう。
Mちゃんは今も私にメールしてきて
「友達はあなただけ」っていうけれども、もう難しい。
惨めな暮らしってはっきり言われちゃったし。
長々と愚痴吐きすみませんでした。

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