元夫に子どもを押し付けて離婚しました。
養育費のみを支払って何年も会っていませんでしたが、
元夫から再婚するので子を引き取るようにと連絡がありました。
いろんな気持ちがごちゃ混ぜです。
元夫は優しい人でした。
大学生の時に知り合って5年付き合い結婚し、子供を授かりました。
私は子どもが大好きだったので、嬉しかった。
元夫も喜んでくれました。幸せな生活を送っていました。
不幸せになったのは、子どもを産んでから。
寂しいからとの理由で里帰りはさせて貰えませんでした。
息子は、朝から晩まで一日中泣く子でした。
恐らく母乳が足りていなかったからです。
ミルクを足すべきか悩みましたが、夫や義母の強い反対で諦めました。
ほぼ一日中お乳を咥えさせていました。時折1時間ほど寝ますが、
その間に家事をする余裕が私にはありませんでした。
1日のうち私が寝れるのは30分程度を数回のみ。
食事もまともできず、子どもを抱っこし立ったままシリアルなどを食べ繋いでいました。
夫は体に悪いのにと文句を言いながら弁当やカップ麺を食べていました。
溜まっていく洗濯物、食器、汚れていく家。夫は不機嫌になり、私を怒りました。
夜だけでもミルクを飲ませたい、お腹が減ってるから泣いているのかもしれないと訴えましたが、
母親なら母乳が出るはずだ。ミルクに頼るともっと出なくなると義母が言ってたからダメだと反対されました。
せめて3時間だけでも良いから寝かせて欲しいとお願いしました。渋々息子の世話を変わってくれました。
ようやく寝れると思ったのに、10分ごとに夫が起こしに来ます。
泣き止まないよ、何で泣いているんだろう?
私にも分からない、と言うと、元夫は、母親のくせに何で?と言いました。
母親なのに?母親のくせに?
お前、母性が無いんじゃないか?欠陥品じゃん、病院行きなよ。
この言葉を何度も何度も言われました。
まともに寝れず、食事もできず、体重がみるみる落ちました。
妊娠前より8キロ痩せました。
比例して母乳はどんどん出なくなります。
冷静になった今なら分かります。夫は母親に、子育てに、夢を見ていました。
母乳は最初から当たり前に出るし、母親は子供のことを120%理解できている。
母親は生まれた瞬間から子どもが愛おしくて堪らず、
子どもに何をされてもイライラしないのだと。
だから、子どもが泣いていても100%正しい対応をしてすぐに泣き止ませるし、
子どもの世話をしながら家事もちゃんと出来る。
だって母性があるから!
父親は母親に教えてもらいながら父性を養っていく。
だから、私がちゃんとできてないのに俺が出来るはずない。
私に問題がある、女のくせに母性が無いのはおかしい。
その時の私は、自分が人間として劣っているのだと思い込みました。
毎日が辛くて辛くて堪らなかった。
それでも半年頑張りました。子どもも徐々に寝てくれるようになり、
少しだけ楽になりました。
ある日、子どもがまた大泣きして私が何をしても泣き止みませんでした。
途方に暮れていると、仕事から帰って来た夫が抱き上げました。
途端に息子は泣き止みました。
夫は言いました。ほら、ママよりパパが好きなんだよ。
お前母親として何か足りてないんじゃない?
これが決定打となりました。
今までやって来たことは何だったんだろう。
碌に寝ることも食べることもできずに
一日中お世話をしてきたのは私なのに、どうして?
息子を可愛いと思えなくなりました。
やっぱり私は母親失格なんだなぁと思いながら、
離婚して欲しいと言いました。
夫も、家事も碌に出来ない私にウンザリしていたようで、
あっさり認めてくれました。
夫はわたしが息子を引き取ると当たり前に思っていたようですが、
あなたの言う通り私は母親失格なので、と親権を元夫に押し付けました。
離婚が成立したのは息子が10ヶ月の頃、
3年前のことです。以来一度も会っていません。
実は今、私にも結婚して欲しいと言ってくれる人がいます。
その人は男性不妊が原因のバツイチで、
私が息子を捨てたことを知った上で一緒に居ようと言ってくれています。
パートナーは、私さえ良ければ息子を引き取って2人の子として
育てようと言ってくれます。
でも、私には息子を可愛がれる自信がありません。
息子は産まれたときから元夫にそっくりでした。
今も元夫に似ているのではないか…元夫似の子を可愛がれる気がしないのです。
元夫から離れた今、私は元夫のことを憎んでさえいます。
私が弱かったのは事実でしたが、
元夫の態度にも問題があったと今なら分かるからです。
けれど、私に捨てられ、夫からも捨てられようとしている息子を想うと、
心がざわついてしょうがない。
息子を産んだ時、間違いなく幸せでした。
幸せになってほしいと心から思いました。
明日、元夫に会って話し合う約束をしています。
息子は連れてこないように言っていますが…
長々とすみませんでした。どこかに吐き出したかった。