俺と友達は30前の普通のリーマン。
友達は以前、交通事故の怪我のせいで右目を摘出。
義眼を入れる事になってしまった。
最初の頃は普通の義眼を入れていたのだが、
やはり周囲は違和感を感じたのだと思う。
チラ見される事が多くなってきたらしく、
眼帯で右目を隠すようになった。
それ以降、義眼はもう入れてないのかな?と思い聞いてみたら
友「入れてるよ?見たい?見たい?ww」と言うので
俺(見たい?ってなんだよ)と思いながら見せて貰ったら
どこで作ったのか宝石みたいな真っ青な義眼。青一色で黒目とかもなし。
友「どう?かっこよくない?うしおととらみたいじゃない?www」
俺「お前がものすごく馬鹿なのは分かった」
俺「?か??の事か?金克木とか言ってろ馬鹿www」
そう言えば俺んちのうしとら全巻強奪して行って
取り返すのに時間かかったなと思い出した。
そんな馬鹿にも慣れ、その馬鹿と一緒に飲み歩いていたある日の夜中
エグザイルに混じってても気付かなさそうな兄ちゃん2人に絡まれて、
路地裏の駐車場に連れて行かれた。
こっちも両者若い頃お馬鹿さんだったので「やったらぁ」くらいの気持ちだったのだが
駐車場についていきなり馬鹿が
「お前ら本当に良いのか?覚悟は出来ているんだろうな?」
とか言い出して眼帯を外した。
(ええ〜…)と思いながら見てたら当然、眼帯の下には青い目。
それを見た瞬間、エグザイル2人が素で
エ1「うわ、こわ」エ2「キモ」友「え?」
場に流れる微妙な空気。
エ1「何それ?義眼?」友「あ、うん」
エ2「何でまたそんな色に…」友「かっこいいかと思って…」エ「そうなんだ…」
ますます濃くなる微妙な空気!
エグザイルはそのまま「ごめん、何かもう良いや」
「ごめんな、お大事に」と言って立ち去ってしまった。
お大事にってどこを?こいつの頭?
微妙な空気のままの中、馬鹿の第一声は「きもい?」だった。
「うん、ちょっと」と答えたら「かっこいいのになぁ…」
と少なからずショックを受けているようだった。
お陰でエグザイルとはもめ事にならなかったが、
詳しく書いたらやっぱこれ武勇伝じゃないな、友人が馬鹿なだけだった。
友人は今も青い目が入っている。