私の娘の武勇伝
チビな私よりも10センチも小さく育った娘は
ご近所でも評判なよく笑う明るい子だった
去年もらったお婿さんからも
「天然でぽやーとしてるから、風船みたいにとんでっちゃいそう」
と言われて
二人で仲良くキャハハウフフな生活をしてる
ある日私の夫が車に轢かれたんだけど、
加害者の保険が外資系(三文字の国)で
しかも料金が安くて有名なところ
態度が悪いうえに病院からも
「そこの保険会社は本当に金出さないよ、ご愁傷様」
と憐れまれるくらい出し渋って
かなり無茶苦茶なことばかり言われた
はっきり言って夫が意識不明で不安な上、
各種手続きの心労でボロボロで判断能力失ってるところで
不利な条件を飲ませようとしてくるのはアリアリとわかった
そんな時、病院面をサポートしてくれてた娘が動き出した
保険会社からの全ての電話は娘が受けた
「言ってることが違うでしょうが」
「発言に責任を持てないなら担当からはずれろ」
「誰が謝罪を見せろと言った、誠意を見せろ」
との発言が何度も飛び交い
、一週間後には私が最初に電話に出ると
ホッとした声がするようになった
私が「娘にかわりますね」というと
「いえいえ!お母様で結構です!」と娘と話そうとしない
そして私が話を受けて娘に通話を聞かせる
(全て録音しておくように言われた)と、
娘がまた折り返し電話
「お前無責任なことするなら担当変えろって言っただろ!
母が何も知らんと想っていい加減なこと言いやがって。
お前を個人的に訴えるぞ!」
と早口でまくし立ててた
娘が電話を切った後、担当の若い男性が泣きながら謝罪してきた
もう何言ってるのかわからないくらい泣いてた
娘が裁判も辞さないと言ったので、
その後弁護士にも相談に行ったんだけど
やっぱり相手の言い分は無茶苦茶で娘の主張が正しいから
このまま推し進めるように言われた
「いや、娘さんよくやりましたね・・・」
と関心された
お婿さんには
「お義母さん知らなかったんですか・・・
娘さん、昔からキレると相手の逃げ道塞ぎながらせめるんで怖いですよ
てっきりお義母さんの血かと」
と言われた
知らなかったの私だけ!?と思ったら、事故にあった夫も
「事故で生タヒを彷徨ったことより娘のほうが怖い、お前より怖い」
とガクブルしてた