同期の男性社員より出世して恨まれた。「お前調子にのってない?」私は交番に通うようになった

年単位で昔の話。

以前の職場で、
同期のAより先に主任になってしまい
Aに恨まれた。

最初は睨む、すれ違う時に舌打ちくらいだったんだけど
私が何もせずにいたら
「こいつは逆らえない女」と認定されたらしく
帰り道で待ち伏せしてけるふりをしてきたり、
ニヤニヤしながら駅前まで間隔をあけず
付いてきたりされるようになった。

さいわい駅前には交番があるので、
交番の横で引き返してくれたけど。

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上司には相談したが、
事なかれ主義で対処してくれなかった。
実家を離れていたので頼れる人もいなくて、
途方に暮れた。

とりあえずされたこと、言われたことを全部
「また付いて来られた。
今日は××の前まで、およそ何メートル」とか
「女であることを利用して仕事とってんだろ、
(自主規制)だろ、と暴言を吐かれた」
と手帳に細かく書いて、
できるだけ携帯を持ち歩くようにし、暴言を録音した
(あまりうまく録音できなかったけど)。

念のため交番のおまわりさんには毎日挨拶し、
顔見知りになっておいた。

Aはエスカレートし、接触してくるようになった。
私のことが大嫌いなはずなのに
よくそんな気になるな、と不思議だった。
私はAにほんのちょっとでも
触りたくないほど嫌いなのに。
一方的に関係を迫る様な事も言われるようになった。
録音した。

証拠を溜めながら異動願いを出した。

この頃、おまわりさんとは
「今日は寒いね~」とか言葉を交わすようになり
会社帰りに交番に寄って、
暇そうだったら軽く世間話する仲になった。

ある日Aが交番ぎりぎりまで付いてきたので
交番に駆け込んでちょっと大げさに
「怖い」と泣きついた。
顔見知りのおまわりさんは20代と40代のコンビで、
40代の人は娘さんがいるそうで
ものすごく共感して怒ってくれた。

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私は
「会社が頼りにならないので
いつか警察に相談しようと証拠を溜めていた」
と録音を聞いてもらい、手帳も見てもらった。
いたく同情され、そのおまわりさん同伴で
警察署に行くことになった。

おまわりさん同伴だからだろうけど、
話がスムーズに通って
担当の婦人警官?女性刑事?さんに
調書を取ってもらえた。
「まだ実害がないから何もしてあげられないけど、
少しでも何かあったら
こっちは迅速に動けるんだということを忘れないで。
すぐ連絡して」と言われた。

おまわりさんは公務員なので
お礼等ほんとはもらっちゃいけないらしいのだが
こっそり交番にシュークリームを差し入れした。

警察に相談したことで
ちょっと態度に余裕が出たのか、
Aに「お前調子にのってない?」と廊下で言われた。
録音した。
「いえ、そんなことないです」と答えて逃げた。

逃げながら、なんとなく
「あ、そろそろヤバいかも」という気がして
例の交番に
「こういうことがあって、今日の帰り道が怖いです」
と電話しておいた。
おまわりさんからは
「その時間帯、巡回する」と返事が来た。

予感は当たって、
会社から駅までの街灯が少ない道で
小路に連れて行かれそうになった。
防犯ブザーをいつでも鳴らせるようにしておいたのに、
いざ掴まれたらモタついてしまい、
実際は数秒だったんだろうけど、
鳴らすまですごく長くかかったように感じた。

すぐ逃げればよかったのにAは私を叩いて、
叩いてるうちにおまわりさんに掴まって
現行犯逮捕になった。
小さいけど新聞にも載った。

さすがに新聞沙汰になったら会社も動き、
Aは懲戒解雇になった。
Aの両親から
被害届を取り下げるよう頼まれたけど、
「現行犯の傷害は親告罪じゃないので私に言われても」
「シンコクザイってなんですか」
と間抜けな会話に終わった。

Aが収監中に、
私は異動の希望が通って県外の支社へ。
おまわりさんと離れるのだけが残念だったけど、
若い方のおまわりさんが
「そこは俺の第二の地元
(その地の学校へ通ったらしい)だから
知りあいに話通しとくよ~」
と言ってくれ、
異動した先の交番に、ほんとに彼の同期がいた。

特にロマンスは生まれませんでしたが、
巡査の知りあいがいるというだけで心強く、
見知らぬ土地でもぼちぼちやっています。

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