小さい頃から自分の名前が嫌いだった。母親に「なんでこんな変な名前付けたの!?

小さい頃から自分の名前が嫌いだった。
周りの子は、みんな凄くかわいい名前で、
子供ごころにものすごく羨ましかった。
私の名前は、ちゃんづけで呼んでもださいし、
呼びすてにもゴロが悪くてイマイチだった。
だから、本当に大嫌いだった。
なんでこんな名前付けたんだろうってずっと思っていた。

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小学校だったある時、母親と大喧嘩をした。
「なんでこんな変な名前付けたの!?
兄弟もいないし、一人っ子でつまんなくて、
しかもこんな名前だなんて最低!」
たぶん、こんなようなことを言ったんだと思う。

すると、いつもなら私以上の勢いで
言い返してくる母が、黙ってしまった。そしてそのまま何
も言わずに寝室へ。
いつにない状態に混乱しつつも、
私は悪くないもんと意地をはっていたら、
ソファに座っていた父がぽつりといった。

「お前の名前はな、魂が三つっていう意味なんだ。
お母さんは、お前を生む前に2回流産して、
それでやっとお前を授かったんだよ。」

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母が流産していたなんてまったく知らなかったので、
その時私は、怒りも忘れて本当に驚いた。
驚きすぎて、何もいえなかった。

「お前には、その2人の子がいつも一緒に
いてくれるように、例え何があっても
お前は一人じゃないんだよって、そ
ういう意味でお母さんと一緒に名前を考えたんだ」

そう言っている父もどこか寂しそうだった。
その時初めて、私は父や母にとって、踏んではいけ
ない地雷を踏んでしまったことに気づいた。

お父さんお母さん、ごめんなさい。
今はこの名前、ちゃんと大事にしています。
彼氏にも大切に呼んでもらってます。

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