挫折を知らない友人に子供ができないことがわかり、自分を不良品だと追い詰めた

自分の友人だった奥さんは
あまり挫折を知らない人だった。
実家の家族仲も絵に描いたように良くて、
婚活恋活などの苦労もせずに計画通り
(人生年表?ライフイベント年表のフォーマットのように)。

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旦那さんにもお会いしてお話したこともあるけど、
カッコよくて物腰も低くて、
何よりお互いがお互いを思いあっていて
本当に羨ましかった。
こんな結婚がしたいなって本当に思わされた。

恋愛・結婚、夫婦共働きで
2人ともそれなりの企業に勤め、
順風満帆、理想の人生驀進中!って感じだった。

でもそんな矢先に、
友人に子供が望めないことがわかってしまった。
まだ25歳だったかな。
確か、その子は結婚2年目で検査したはず。
結果出る前の仲良し会で、
早くない?
旦那が海外赴任見えてて急いでるとか?
って皆で笑ったことを覚えてる。

すると、
「20代のうちに2人産んで
若いお母さんになるんだもん!」って笑ってた。
それについてもみんなで
「どこまで理想のデフォルト人生目指すのよ~」
なんて揶揄ってた。

なのに1年半後にジサツしてしまった。
半年に一度の集まりでも笑ってたし、
同じ会社に学生の頃の後輩がいたけど
会社でもかわりなくて、昇格だってしたばっかりだった。

私含め同級生誰も子供が原因のこととか知らなくて、
何が起きたのかパニックでしかなかった。
葬儀では旦那さんが号泣してたと思ったら
倒れて運ばれて、理由はわからずじまいだった。

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その半年後に
友人のシ後に鬱になってしまい
入院された友人のお母さんを見舞った時、
話を聞いて愕然とした。

原因が自分(友人、女性側)で99%子供は望めず、
子供を望んでいた夫に申し訳なく感じたらしい。
自らを不良品だって追いつめて、
夫はまだ若いからやり直せるのに
優しい人だからとか義務感と責任感でとか
と思いつめてたらしい。

今は良くてもいつか夫が子供が欲しいと
思う日が来るかもしれないと将来が恐ろしい。
その時「若さ」を夫から奪ってしまった自分を
許せるとは思えないから今終わらせる。
離婚よりもシ別の方が夫の戸籍に傷をつけない、
そんな遺書だったって。

旦那さんは
「奥さんの苦しみを
真に理解することはできないけど、
せめて何かを背負いたい」
って言って、
夫原因で子供が望めなかったって
双方の実家に説明してたんだって。

それに、友人が離婚切り出しても、
「離婚するくらいなら、子供なんかいらない。
一緒に暮らせるだけでいい。」
って言われたらしい。
そんな旦那さんの優しさも友人には負担というか
罪悪感の要因でしかなかったらしい。

旦那さんも精神崩壊寸前、
友人母も「自分のせいで」って泣いていた。

なんかもう、やりきれなかった。
元々が本当に妬ましいくらいに
幸せ家族だったから余計に。
何かしてあげられることはなかったのかなって
いつもふと思ってしまう。
他人事ながら本当に悲しい。

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