私にとってはいい話

私にとってはいい話。

私ちょっと性格がひねくれてる。弱さを見せたくないから、
強がりで、気も強い。もちろん弱音も吐けない。
それが悪かったんだよね、
学校では先生に嫌がらせされて
歯を食いしばっていたものの辛くて。

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母親は他界して父親は帰ってこなくて
姉は多重人格やからパニック障害やから大変でさ。
ある日、もういっぱいいっぱいになったんだろうね、
学校の帰り道でさ思ったんだ。
うまくいかないことばっかで
「もういいかな」って。
17年間自分は周りのひとよりも頑張っただろう。って。
これ以上悲しむ必要ないだろってね。

ただ悔しくて悔しくて涙が出るんだよ。
悲しいよりも悔しくて。
もうなにが悔しいのかわからないぐらいなのにさ。
電車の中で声を押し殺して泣いてた。
そしたらおばあちゃんがハンカチと飴ちゃんをくれたんだ。
「あなたは笑ってた方が可愛いよ」って、微笑んでくれた。
電車から降りたら降っていた雨が止んでてさ、
もうちょっと頑張りたくなったんだ。

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来年の春、大学生になる。
なんだかんだで踏ん張って前見て生きれてる。

おばあちゃんが居なかったら
あの飴ちゃんがなかったら、
私たぶん消えてたかもしれない。

ありがとう。

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