俺は三月にギリギリで卒業した工房なんだが去年あった話を…
俺は、どうしようもないヤツで
警察ともめたりとか、喧嘩とか、あほみたいな事ばかりしてた不良ってやつだった
そんなある日、あまりに暇だったから学校を無断で抜け出し
駅前までバスで遊びに行ったんだ駅前に着いて、
一服しようととしたら
何か、フラフラもたついてるじいさんが目に付いた。
俺は「うざってーなぁ、道わかんねーな来るなよ」 とか思ってた。
そのじいさんはただ、その辺をうろつくだけで、誰にも助けをもらうわけでもなく
誰も、助けようとするわけでもなくて見てて居た堪れなくなり、声をかけた。
「どこ行くんだ?見ててイライラするから行きたいトコ連れてってやるよ。」
かなり不器用。こういうの慣れてなかったから
じいさんは「ありがとう。私は目が見えなくてね。家族とはぐれて困ってたんだ。」
と言ってきた
マジかよ。めんどくせーとか思ってたんだけど、
駅に連れてけば大丈夫かなって思い連れてくことにした。
俺はじいさんの手を掴み、駅に向かっていった
そんな俺らを周りは、不思議そうに見てた
俺は黙って歩いていた じいさんは、俺に話しかけてくる
年はいくつだ、学校には行ってるのか。そんな感じのことを聞かれた
適当に話してたんだが、じいさんおもろくて気付いたら、もう駅に着いてた
俺は家族と会えるように駅員にアナウンスしてもらったり
じいさん連れて家族を探してた。そしたら、運よく家族と再会できた。
もう用無しかなって思い、俺は帰ろうとした時にじいさんがこう言った
「本当にありがとう、最近の子でも君みたいに優しい子もいるんだねぇ…本当に助かりました。ありがとう」
って 俺は否定した。ついでに俺のしてきたあほな事も全部言ってやった。
でもじいさんは笑いながら
「元気だなぁ。でも、今日私を助けてくれた事には変わりない、優しい子だよ。親も自慢できるだろね。」
って言ってきた
なんて言っていいか分からなくて「ありがと。
でも自慢はできねぇだろwじいさん元気でやれよ」とだけ言って俺もそのまま帰っていった
ずっと、お辞儀しててくれたっけな…
すごく嬉しくて俺、少し泣いてたな。今思うと情けなかったかなって思う
今、ふと思い出した事だから、
曖昧なトコもあるかもしれないけど書かせてもらいました。