電車とホームの間に体半分が落ちた時に、
近くにいた人らがすごい手際よく引き上げてくれたことが
今でも忘れられない。
当時中学1年生で電車通学を始めたばかりの頃。
満員電車から降りるときに人に押されて、
電車とホームの隙間に挟まる状態で
宙ぶらりんになってしまった。
目線が通勤ラッシュの人の足しか見えないくらいの
高さになるほど。
見事に落ちかけてしまって、
通行の邪魔になってる、とか、
しぬかもしれない、
と思いつつ抜け出そうとしたその時、
近くにいたサラリーマン達が
「せーのっ!!」と引き上げてくれた。
手際よく私を引き上げると、
さっさと車内に乗り込んでいくサラリーマン達。
消防士みたいに訓練しているのかと思うほど、
その場にただ居合わせた
他人同士とは思えないくらい素早かった。
ちゃんとお礼が言えなかったのが心残り。
それまで、スーツを着て満員電車に乗ってる男性らは、
無表情で新聞を読んでたり、
座って眠っていたりするイメージしかなかった。
電車の遅延や事故で
満員電車が足が浮きそうなほどぎゅうぎゅうになったときに、
罵声飛ばしたりする人もいるし。
表現悪いけど、満員電車だと会話をする人なんていないから、
毎日電車に乗って職場行って帰宅する
無表情のロボットという印象だった。
家に帰れば、自分や同級生らの父親のように、
それぞれの毎日や人生とかがあるんだと
実感したときが衝撃的だった。
あまりに手慣れた様子だったから、
私みたいにホームと電車の隙間に落ちる人は
結構いるのだろう、とその時は思ったが、
それ以降でも、私以外で
電車とホームとの隙間に落ちる人は見たことがないorz