医者「人工呼吸器をつけるか、つけなければ1〜2時間で亡くなる」人工呼吸器をつけてからが修羅場だった

友人A…実母を亡くした。非医療系で家族にも医療関係者はなし。
友人B…看護師
A母はBが務めている病院に入院していた。
ここまで前提。

A母が亡くなってから1年後、
久しぶりにAと会った。というのも、
A母葬儀後、Aから
「しばらくバタバタするから会えない。
落ち着いたらこちらから連絡するから許してほしい」
と言われていたから。
そこでAからA母入院〜亡くなるまでの家族の修羅場を聞かされた。

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A母の病気は『薬が効くとよくなるが、
効かないとタヒんでしまう。
薬が効くかはやってみないとわからない』というもの。
薬はX→Y→Zみたいに、効かなかったら強い薬に切り替えて治療していく。
薬を切り替える時には医者から電話で連絡があって、
A父が口頭で承認して後で同意書を書いていたそうだ。
そして2か月位したところでA母の体力の限界が来た。
「人工呼吸器をつけるか、つけなければ1〜2時間で亡くなる」と、
医者に電話で聞かれてA父は咄嗟に「つけてください」と答えた。
しかし、そこからが本当の修羅場だった。

人工呼吸器を付けているので息がとまることはない。
しかし1番強い薬を使ってもA母の病状は良くならない。
それが3か月続いたくらいで、まずA父が潰れた。
ストレスから酒を飲み続けアル中に。
仕事は有給を使っていたがなくなった。
会社は「休業扱いで席は残す」と言ったが
収入はストップ。一方で医療費はかさむ。
その間に家族内で様々なもめ事があり、家庭崩壊状態。
A母がなくなる少し前、
A父は「あの日人工呼吸器をつけるなんて言わなければ良かった」
と酩酊状態で病院に来て
A母の首を絞めようとしてスタッフに止められ
出入り禁止になったそうだ。

AとA弟は結婚していたがA妹は当時大学生と高校生。
A母は入院してからほぼ1年で亡くなってしまったが、その後
A父→アル中から抜け出せず、退職。
自暴自棄になりボウリョク事件を起こして塀の中。
A弟→弟妻が酔ったA父からボウリョクを振るわれて絶縁(同居していた)。
A妹1→婚約者がいたがA父の荒れようを見た彼氏両親が
結婚に大反対でもめ、A父と絶縁して彼家に嫁ぐ。
A妹2→様々なショックからひきこもり状態で鬱に。高校中退。

上記の処理や各所へのお詫びなどをAとA夫で必タヒに行い、
気付いたら1年過ぎていたそうだ。
「とりあえず弟夫婦が逃げられて、
妹夫婦が結婚できたから良かった。
妹2は、自立支援施設で仕事ができることになった」
と話していたが、A自身は20?も痩せたそうで別人。
A母が入院する直前に妊娠していたが、
ストレスからか6か月でお腹の中で亡くなってしまったそうだ。

以上が数年前の話で、Aが再び妊娠し、無事に出産した。
Bと2人でお祝いに行って、
その帰りに2人で食事をしていたら上の話になった。
そこで聞いた話が衝撃的過ぎた。

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A母担当の医師なんだが
「途中で治療を諦めるなんて絶対にあってはいけない、
やれることは全てやる!」という人。
普通の医師なら「これはもう難しい」
と判断する場面でも「まだ頑張りましょう」と治療を続けるタイプ。
A母の病状も、人工呼吸器をつける前の段階で
ほぼ治る見込みはなかったそうだが担当医は諦めなかった。
この医師、治療に積極的なのはいいのだが、
家族が「人工呼吸器は止めておく」というのを認められない。
そのため人工呼吸器をつけるかどうかといった場面で、
わざと電話で煽って「とりあえずつけてください」
という方に誘導するそうだ。
そして、後だしで同意書をとる。

Aの家族は毎日誰かが病院へ行っていたのに、
夜に限って電話で同意を取られることが
多かったのもそのせいらしい。
ただし、治療に積極的なこと自体は悪いことではないし、
人工呼吸器も可能性があれば付けるのは
仕方ないため問題にまではならない。
看護師の間でだけ「あの先生の治療ってどうなのかしらね…」
とだけ言われている。

そして一番衝撃だったのが、
今現在入院している義父の担当がその医師だったこと。
うちの修羅場はこれからかもしれないと思って
恐ろしくなった。

BはAに言うつもりはないみたい。
「医療の在り方は人ぞれぞれだし、
A母も見方によっては人工呼吸器をつけることで
半年以上長生きができたことになる」
「先生のやり方をどうなんだろうと思うことはあるけれど、
それで救われる人もいる」
「結局はA家の問題ってことになっちゃうのかな…」
って言ってた。

私も知り合いには言えないからここで吐き出したかった。

一応Bの名誉のために言っておくと
医師の名前はBからは言われてない。
義父入院時に義母が
「A母ちゃんの時の先生と同じだったのよ」
と言ってて気付き(旦那実家とA家は幼馴染)
Bには何となく義父の担当がその医師だとも言えなかった。

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