私の復讐
私には3つ年上の姉がいる。
すごく優しくて大好きだ。
私はいわゆる腐女子というやつで、
父母は私を軽蔑しているが、姉は違った。
虐められても友人とともに助けてくれたので
姉には頭が上がらない。
ある日、姉は彼氏を連れてきた。
芸能人で言えば斉藤工にそっくり。
20歳超えても彼氏できてなかったから安心したよ。
この彼氏がドクズだった。
姉は付き合って一週間で彼氏を連れてきたんだが、
私に心移りしてしまった。
私は姉の彼氏には全く興味無かったし、
何よりも姉という彼女がいながら
言い寄ってくるのが気持ち悪かった。
姉彼「妹ちゃんの方が断然好みだわ。
胸は姉ちゃんの方がでかいけど
付き合うんだったら妹ちゃんだな」
私「私は2次元にしか興味が無いので無理です」
姉彼「いいよいいよそれくらい!大目に見るって!」
私「ふざけんなよ。姉のことはどうするんだよ」
姉彼「あ~別れる別れるw
先に妹ちゃんに出会ってたらなぁ。
姉ちゃん、おっとりていて刺激がないんだよね」
↑姉がトイレで席を外した数分の間で交わされた会話です。
心底ムカついてトイレから帰ってきた
姉に起こった出来事をぶちまけてやった。
姉はしばらく呆けた後、
「出てって」と低い声で言った。
姉彼は姉の言葉をスルーして、
「妹ちゃんアド教えてよw」とか言いやがった。
涙腺が弱い姉はすでに号泣しており、
私はほうきを使って姉彼を叩き出した。
別れのメールを送り、別れた。
姉は初めてできた彼氏だったのに・・・
と落ち込んでいた。
一緒に風呂に入りながら姉と愚痴りまくった。
問題はその後。姉彼は根も葉もない噂を
大学に広めていた。(姉と姉彼は同じ大学)
姉はドン引きするくらいのヲタで腐女子で、
BLものが大好き。
姉はヲタでは無いしヲタでBL好きなのは私だ。
一部の女子は信じてしまい、
姉にドン引きしたらしい。
姉友人が姉ちゃんはBL好きじゃなくて
鳥ヲタだ!といってくれていたが、
姉彼は止まらない。
姉彼友と一緒に煽りまくり。
小学生のようだったと姉は言っていた。
姉は大人しいため、DQNどもに煽られると
言い返せず涙目になったらしい。
そこで私は復讐を決意。過去に姉に虐めから
救ってもらったせめてもの恩返しだ。
私は姉の携帯を借りて、
「妹が姉彼君に会いたいんだって」とメールした。
20秒で返事が返ってきた。
「マジで!(以下妄想文)」
「○日に大学の向かいのコンビニで会いましょう。」とだけ返す。
姉友人の力も借りて同じ大学の同級生を集めてもらう。
指定の日に私は小麦粉を持って指定の場所へ。
指定した時間より早く姉の同級生に来てもらい、
車の中で待機してもらった(事情は説明済み)。
そんなこんなで姉彼登場。
ニヤニヤと私の全身を舐めるように見て
「妹ちゃ~ん」と近寄ってきた。
胸ポケットにゴム入ってるの丸わかり。
心底気持ち悪い。
私は小麦粉の袋を開けて姉彼にぶっかけてやった。
4袋くらい。
このタイミングで姉の同級生が出てきて写メを取りまくる。
姉彼はわけがわからない様子でへたりこんでた。
漏らしてるし。
そこで姉登場。
姉「あんたの粉まみれで漏らした情けない姿は
何人もの携帯に保存されてるから。
広められたくなかったら謝って!」
姉彼「はぁ!?ふざけんな!
好みの女がいたら心移りするのは男の性だろ!」
姉「心移りくらいはまだいいよ。
でも心移りする相手が彼女の妹なうえに、
その妹に姉の悪口言うってどうなの!?」
姉彼「だからお前が便所言ったときに
言ったんじゃねーか!」
私はこりゃダメだと思いながらも尋問を続ける。
私「姉が腐女子だという根も葉もない噂を
流したことも謝ってよ!腐女子なのは私!
姉は違うんだけど」
姉彼「姉ちゃん、気が弱いからさ。
少し立場が弱くなれば妹ちゃんを差し出すと思って。」
ここで私は一気に怒りが湧いてきて姉同級生に
「取った写メ、拡散していいですから」
と伝えて解散。
姉彼はふぁびょりまくりコンビニの
店員も出てくる展開となったが、
事情を聞いて「やりすぎないようにね・・・」と言ってきた。
後日、姉にメールと電話の嵐。
すさまじくロミオってた。妹ちゃんがあんなんだとは
思わなかった、復縁してあげるから
写メの拡散やめてと物凄い。
もちろん着信拒否。姉彼は姉妹を
見比べて姉を貶めて妹に言い寄ったクズ、
と大学内で噂が広まり惨めな学生生活を送ったという。
ちなみに写メは拡散されてない。
姉彼を懲らしめるための嘘。
「姉彼が謝らなかった場合、
拡散してくださいと言いますが、
本当に拡散するのはやめてください」
と事前に伝えてあった。
姉の結婚が決まったので記念に投下しました。
ぜひボコボコにしてほしいw私は結婚どころか
彼氏すらできたことないです。