30年くらい昔のできごとをきいてほしい
当時大学生だった私は、
ジャスコの食品レジでバイトしていた。
バーコードが普及し始めたころで、
2/3くらいはバーコードが通ったけど、
登録していなくてエラーが出る商品もあり、
そういう時は値札をみて値段と分類番号を
入力していた。
状況によっては、近くのレジの人に
「○○さーん、これいくらですか?」「何番ですか?」
とか聞くことがよくあった。聞かれた人は
「〇〇円です」と答えたり、売り場まで値段を調べに
走ったりしていた。
あるとき、新しく入ったバイトの子が
「(私)さーん、これ何ですかー?」
と大声で私を呼んだ。
手に高々と掲げていたのはコン〇ームの箱。
折しも夕方で混雑していて、
レジ待ちで並んでいる人も多数。注目を集める小箱。
自分のレジも会計中で、普段なら他レジのために
自分のお客様を待たせることはしないんだけど、
その時は「すみません、少々お待ちください」
と言って新人のレジに飛んでいった。
男性のお客さんで、商品はそれひとつ。
『300円』と打って急いで紙袋に入れ、
「すみませんでした」と謝ってお渡しした。
あとで見たら2000円位するものだったけど、
とにかくその場をおさめるのに必死だった。
勝手に安くしたことを怒られるのが怖くて、
社員さんには言えなかった。。。
バイトの子には「あれはね、コン〇ームだから…」
と説明したことも内心ちょっぴり修羅場だったなあ。
(私)さん、何で知ってるの??とか思われそうで。
最近セルフレジが増えてきて、
自分でバーコードを通すときにふと思い出す。
あの時の男性、どんな気持ちだったんだろうと。