このメールが届く頃、私はこの世にいないかもしれません

一月前のトメさん
闘病の末、天に召されました。

夫が仕事中の事故で亡くなった後、嫁を励まし、
嫁が働く間に家事をこなし、孫を世話し、
嫁と孫を守ってくれた良トメさんでした。 

昨日のトメさんからのメール

件名:嫁子へ

本文:
40歳の誕生日おめでとう。
このメールが届く頃、私はこの世にいないかもしれません。
(こんなこと書いて、おめおめと生きてたら笑っていいよ。)

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息子亡き後、嫁子はまだ若かったし再婚の話もあったのに、
こんなばばあと15年も暮らしてくれてありがとう。
きついことも言ったけど、
嫁子は本当に良いお嫁さんで良いお母さんだよ。

孫子ももう18歳。嫁子もそろそろ自由に生きなさい。
お仏壇の下から2番目の引き出しに
誕生日プレゼントが入っています。
孫子と行きなさい。

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もし地獄に落ちなかったら、
あんたたちを置いてった息子を、
ばばあが叩いててやりますよ。

あー、本当に楽しい15年間だったなあ。

メールは、多分今日届くように
事前に設定されたもの?なのかな。
そういえばトメさんが亡くなってから呆然としてて
トメさんの携帯の存在すら忘れていた。

お仏壇の引き出しには、トメさんの携帯と
某テーマパークのチケットが2枚、入ってた。

1回も行った事がなく、
トメさんと娘が行ってきた日に
「私も行きたかったなあ」と
言ったのを覚えててくれたのか。

トメさん、こちらこそありがとうございました。
しっかり生きて行かなくてはと思いました。

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