オヤジ狩りがブームだった頃、
人気のない夜道で厨房と思しき二人組に
「金出しな」と絡まれたことがある。
TV見てゲーム感覚で
オヤジ狩り始めたって感じの
どこにでもいそうな厨房だった。
事を荒立てなくはなかった私は、
咄嗟にデタラメな手話を始めた
気まずそうな顔をする2人組。
「おいおいどうするよ…」
「耳不自由だよこいつ…」
「金出せって聞こえてないってことかよ…」
「オマエ書く物持ってるか?」 ← これには心底ワロタ
バカな2人組は顔を見合わせて相談し始めた。
あ、スキだらけ
片方の厨房の手を取りつつ側面に回り、
関節をキメて地面に引きずり倒してやった
(大学で合気道サークルにいた)。
厨房その2は何が起こったかすぐには理解できなかったが、
手話がハッタリだとわかると
「卑怯だぞテメー」
と罵詈雑言を吐きやがった。
2人がかりは卑怯じゃねぇのかよ…
「これが手話だと誰がどこで何時何分何秒地球が何回まわったときに
言ったんだ言ってみろアア!?」
と、消防みたいな台詞で怒鳴りつけてやり、
厨房その1の手をさらにねじ上げてやった。
泣き叫ぶ厨房その1
厨房その2は完全にビビって厨房その1を置いて逃げていった。
酷い奴だ。
この世の終わりが来たかのような顔してる厨房その1には
「俺が本物のヤクザだったらこんなんじゃ済まねぇぞ」
とよく言って聞かせて放してやった。
穏便に済んで良かったよ。
穏便………?w