小学校入学前の冬、高熱を出してしまい、つらくて泣いていたら母は鬱陶しく思ったのか私を下着だけにして寝室の押入れに閉じ込めた

お母さん。
小学校入学前の冬、高熱を出してしまい、
つらくて泣いていたら母は鬱陶しく思ったのか
私を下着だけにして寝室の押入れに閉じ込めた。
ごめんなさい、許してください、出してくださいと
何度も叫んだが意味もなく。気がついたら眠っていた。
目が覚めて、そっと扉を開けたら薄っすらと外は明るくなっていて、
母は押入れのすぐ横に布団を敷いて眠っていた。
そんな時間に1人起きていることが特別に感じられて
少しドキドキしながら母を起こさないように抜け出して、
窓の外を見ると雪が降っていた。

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きれいだなあと思ってしばらく見つめていた。
雪国の山の中に建つ家で、
早朝ともなれば人どころか車通りもなくて本当に静かだった。
一人ぼっちだなあと思った。
寂しくて寂しくてしょうがない気持ちになり、
母のほうに振り向いたけれど親は頭まで
布団をかぶっていて寝顔も見えない。

私に気づいて、一緒に寝ようと言ってくれないかなあと思って
しばらく待った。母が寝返りをうった時、
起きたらまた叩かれるのではないか、
それとも布団に招き入れてくれるかと、
不安と期待でまたドキドキしたけど、母は目覚めなかった。
私は諦めて、ちゃんと敷かれていた自分の子供用の冷たい布団に潜り込んで1人で眠った。
母は、私の落書き帳の最後のあたりのページに
「◯◯、ごめんね」と書いていたけど、
私は気づかないふりをした。

お父さん。
気に食わないことがあるとすぐに殴る。
何が原因で怒ったのか理解が出来ないことのほうが多かった。
唯一理解出来たのは、正月に祖父母の家で
集まり夜中まで起きて親戚の子供たちとジェンガをして遊んでいた時、
私が飽きてしまい私はもう寝るからあとはみんなで
遊んでてと言い出したこと。

みんなで楽しんでたのにその雰囲気をぶち壊しにしたと
胸ぐらを掴まれ持ち上げられて宙ぶらりんで殴られた。
親戚の子供たちはもう私が親に殴られているのは
見慣れた光景で自分以外の子供が怒られて泣いている姿を
面白いと思う年頃なのか、
私が殴られて泣いているときはみんなニヤニヤ笑っていた。
大人は、私が殴られる姿を困った顔で見ていた。

厄介なのは、父は私が泣くとさらに激昂することだった。
泣き声がイラつくとさらに殴った。「笑え」と言われた。
父の後ろでは祖母が困った顔で佇んでいた。
助けてくれないんだ。そうだよなぁ。
私が胸ぐらを掴まれて宙に浮いたまま「あはは!」と笑うと、
父も「ははは!」と笑って、何度か笑い声を交わしたあと、
やっと私は許された。

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これとは別の話だが、
父に壁際に追い詰められた時に父の拳をかわしたことがある。
勢いのまま父の拳は壁に穴を開けて、
私は子供ながらに「この人はこんな力で私を殴っていたのか」
とかなり驚き、思わず笑ってしまうと、
父も面白かったのか笑って、その日は殴られずに済んだ。

妹。
6才下。妹は一切殴られずに育った。
妹は母が守ってた。妹の上に母が覆いかぶさって守ってた。
そうなると父の標的は無防備で一人ぼっちで怯える私だった。
妹は私が殴られているのを見て笑ってた。
妹は父に嘘をついた。私に叩かれたと。父は激昂する。
叩かれた人の痛みと気持ちを考えろと言う。
そう言いながら私を農作業で使う大きなシャベルで殴る。
妹が遠くでニヤニヤ笑っているのが見えた。

小学生の私は幼い妹の首を絞める。
妹が嫌いで仕方ない。首を絞められながら妹は笑う。
お姉ちゃん苦しいよって。私はすごく悲しくなって妹を解放する。
1人で泣く。私は妹にごめんねと謝った。
でもまた絞めた。繰り返し。私が妹との扱いの違いに諦めがつくまで。

そんな事を思い出して夢に見て、
たまに少し泣いてしまうのだけど、
それに気づいた夫が「どうしたの、話して楽になるなら話して、心配だ」
だのと声をかけてくる。
この人のことは好きだけど偽善者だと思う。
3回、この人に子供の頃の話をしたことがある。
今こうやって文章を書いているように、
悲しい気持ちや寂しい気持ちを誰かにわかって欲しかった。
1回目、あまり暗い雰囲気になってもなあと思って
少し笑い話のように話した。

夫はスマホゲーをしながら「ふーん、ひどいね!変だね!」と言っていた。
これは私が笑い話のように話したからこういう反応でもおかしくないと思った。
でも少し悲しかった。

2回目、今日のように夢を見て悲しくなり、
まだ起きていた夫に話した。夫は寝落ちしていた。
3回目、夢を見て、夫に話した。
夫は「そういう話するなら寝るから」
と言って背を向けて寝てしまった。

こういう面倒な話は普通、
聞いた人はどんな反応をしたらいいか困るから、
避ける人は避けるだろう。夫はそういうタイプの人なんだと思って
それからは一切、私の負の部分は見せずにいた。
やっぱ人間独りだわなと。
それが今になって

「心配だから話して、話せないの?俺のこと信用してないんだね…」

なんて、ちゃんちゃらおかしいなあと思うんですよね。
なんてね。

子供は大嫌いです。
ワガママ言って泣いて奇声をあげても殴られないなんてずるいよなぁ。
ほとんどの子供はみんなボコボコに殴られるのが
どんな痛みか知らずに生きて死んでいくの?どうして?
いっぱい殴られてみたらいいのに。
そしたらきっとそのうち好きになれる気がするのに。嫌だな。

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