高校に入学しても私は生理が来なかった。私は、染色体レベルでは男だった。

いろんな人に知ってほしい私の修羅場

高校に入学しても私は生理が来なかった。
そこで病院で検査してもらったところ
「内蔵が成長途中で止まっていて
このままだと癌化する。
だから摘出しないといけない。」
と言われ、子供が好きで将来保育士になって
子供に関する仕事に就きたいと思っていた私は
高校1年生の時点で自分が子供を望めなくなる
という事を告知された時が1番の修羅場
だと思っていた。

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手術を受けた結果、所謂ホルモンが生成できずに
更年期障害、つまり閉経後の女性と同じような症状が出る
それの対処法としてホルモン剤を飲んでいたのだけれど
引っ越しの際に紹介状をもらうのを忘れたため、
引っ越し先でその旨を告げて
ホルモン剤をもらおうとしたら
どこの病院に行っても
「そんな症状聞いたことない」
「そんな病気はあり得ない」等
さんざん言われ遠まわしにホルモン剤を不
法取得しようとしているのではないかと言われた。

具体的な薬の名前を言っても処方はしてもらえず、
仕方なく実家の母親に具体的な病名を聞いたところ

私は、染色体レベルでは男だった。

正式な名前でいえば
「アンドロゲン不応症」という病気で
本来は男として生まれるはずが
アンドロゲンというホルモンを感知できないが故に
成長段階で一部分だけ男になって
見た目は女として生まれてしまったということらしく
その中でも私は「完全型」とよばれる、
誰が見ても女だけど女性の臓器があるべきところに
男性の臓器がある。という状態だった。

さすがに女性臓器(と当時は思っていた)を
摘出してから10年、ある程度心のゆとりはできていて
子供が望めない、
要するに治療を受けてる女性と対して変わらん。
とおもって生きてきたけど
さすがに実は染色体レベルでは男でした。
という告知はすごく衝撃的で、
彼氏にもそのことをどう告げるか、とか
結構な脳内修羅場でした。

でも、それと同時に10年前そんな告知を受け、
またそのことを子供に告げなきゃいけない両親も
かなりの修羅場だったと思います。

この症状自体はそんなに珍しいものでもなく、
1万3000人に1人はこんな症状の人もいて、
また、白血病なんかよりもずっと発症している人は多い。
でも、その特徴故に
人に打ち明けられることはずっと少なくって、
誰にも言えなくて悩んでる人もいるし
それで自殺した人もいる。だからこそ言いたかった。

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理解してくれる人は絶対にいるし、
一人じゃないから大丈夫だよって。

最後のほうは修羅場とは関係ない話になりましたが、
読んでいただきありがとうございます。
ちなみに、彼氏にはそのことも告げています。
理解もしてくれたとてもありがたい存在です。

正式名称を知り、
調べてたらドラマにもなってたそうですね。
私は完全型なので、どちらでもある訳ではないですけど。

表面化しないだけで世界単位で見たら何万人もいます。
よくある話ですよ。

特性上、完全型は特に思春期に発覚することが多いので
告知のタイミング次第では
それこそ精神的ダメージが大きく
自殺する子がいてもおかしくないので
難しいところだと思います。

でも、ドラマとかで恋愛して
結婚して子供産んで幸せみたいなのをみる度に、
私にはこんな幸せな未来は来ないんだな
って悲しくなったりします。
しょうがないことなんですけどね。

それに、医学の発展とともに
こんな体でも子供を望むことが
できるようになるかもしれないので
それに期待しながら頑張って生きていきます。

同じ悩みを持った人もがんばって生きていきましょう。

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