夫と結婚したとたんに、舅が「親の役割は終わった。後は自由に暮らす」と 姑を残して、家を出て行ってしまった

夫と結婚したとたんに、
舅が「親の役割は終わった。後は自由に暮らす」と
姑を残して、家を出て行ってしまった。
私、夫はポカーン。
姑と義姉は知っていて、前から子供たち(義姉と夫)が結婚したら
姑と離婚して、好きな女(長年囲っていたお妾さん)と
一緒になる予定だったんだそうだ。
「いやいやいやなんで知らせてくれなかったんですか!」と食ってかかるも
「だって、それじゃ(私)さんが(夫)と結婚してくれないと思ったから」
何だその後出しジャンケン。
姑と義姉は、早いとこ粗大ゴミには出て行ってほしかったらしい。
舅は零細企業だが一応社長で金回りがよく、
姑には住んでいた家と、かなりの現金を渡していった。
姑は気丈にも「独り暮らしって憧れてたのよ、私は大丈夫」
痛々しくて、義姉夫妻と私夫妻は、これから先、
舅関係の話は姑の前ではしないことに決めた。
以下、お妾さんが舅の妻になったわけだが、このまま妾の表記でいきます。

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舅は「新婚生活」のために建てた新築の家に
妾と2人で済んでいたのだが
自分のいるところが「実家」と思っていて、
盆と正月には義姉一家と私夫妻に挨拶に来て泊まっていくように命令。
義姉一家は断固拒否。
私も知らんぷりを決め込んでいると、夫が「でも顔くらい見せないと…」とぐじぐじ。
でもちょっと、妾がどんな女か見てみたかったので、
夫にものすごく恩に着せて正月の挨拶に。

出てきた妾は「まあ~待ってたのよ~たくさんご馳走作ったからね~」
姑はほっそりして、おっとりした品のいい人だけど、
妾は姑よりは若いものの、でっぷりして肌の荒れた50歳くらいの女。
義姉の情報によると、元水商売らしい。
「ねえ~おとうさん(舅)もしあわせねえ~こんな立派な息子さんがいてねえ~」
舅の隣に座って、舅の体をベタベタ触りながらしゃべるのが気持ち悪い。
それにうんうんと鼻の下を伸ばしてる舅はもっと気持ち悪い。
こんなとこ2時間もいれば十分なので、適当に世間話して帰ってきたが、
帰る途中で、私は神経性の下痢を起こしてしまった。

しばらくして、義姉から怒りと愚痴の電話がかかってきた。
妾が「子供がいるのっていいわねえ~やっぱり私も(生めるうちに)生んでおけばよかった~
ねえ~今からでも子供を育てたいわ~」とクネクネしたため、
舅が義姉に「おまえのところの次男をこっちによこせ」と言って来たんだそうだ。
義姉のところは長男、次男、長女の3人の子がいる。
長男は(義姉夫の家の)跡取り、長女は女だからいらん、のだそうだ。
次男は小学校の低学年。義姉夫妻は断固拒否の姿勢だったが
舅と妾が学校帰りの次男をお菓子やおもちゃで釣って拉致という事件が発生した。

怒り爆発の義姉が乗り込んで取り返してくるのだが
こりずに舅と妾が次男に付きまとうため、
学校や友達の家に行くのにも義姉の送迎が必要になり、
しかしそうすると長男や長女が
「なんで次男だけママがお迎えしてくれるの?」と拗ね始め、
義姉の精神状態も不安定になり、子供に怒った顔を見せるようにもなる。
その反面、妾の年期の入った接客の技?で、次男はどんどん妾になついていく。
まだ理解できない(してほしくない)年頃だから、
子供たちに舅姑の事情を説明していなかったのも裏目に出た。
次男は「すぐ怒るママより、やさしいおばちゃん(妾)の方がいい」
とまで言い出した。
舅の家にいる次男を連れ戻そうとすると、ギャン泣きして嫌がる。
切れた義姉が「じゃあもう、おばちゃんの子になっちゃいなさい!」と禁断の一言。
そのまま次男を置いて帰った。
養子とかではなく、住民票だけ移した。

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義姉が次男を守りきれなかった、
情けないと思う人がいるだろうけど、
義姉夫は「君(義姉)の家のことだ」と一緒に戦ってはくれず、
舅と妾にギャンギャンせっつかれて、疲れ切っていた義姉を責められない。
私と夫は子供が生まれたりして忙しく、
義姉も気を使って知らせてこなかったので、
この辺りの詳しいことは後になってから知った。

次男は「年寄りっ子の三文安」になっていた。
高校生くらいの時に反抗期が来て、
持て余した妾が義姉一家に次男を返しに来たが
義姉は追い返した。
このころには次男だけでなく長男長女も事情がわかっていたから
長男長女は次男を「裏切り者」と思っていて、家族と思ってなかった。
ちなみに義姉夫は空気。
次男は精神を病んだ。自室に引きこもって、ただじっとしている。
妾がなぜか私に電話してきて愚痴るには、
舅が次男を怒って殴ると、殴られて首を傾げた姿勢のままずっと立っているそうだ。

そんな時、舅が倒れた。
入院した舅を、医師や看護師や同室の患者の前で
「おとうさん早く元気になってえ~」とベタベタする妾は、
病院で有名になったらしい。
そのまま舅は他界。
妾は病んだ次男と二人きりで暮らすことに耐えられず、
次男を義姉の家に置き去りにした。
さすがに義姉一家も捨ててはおけず、
一緒に暮らすうちにゆるゆると回復。
ちょっと遅くなったが大学に進学(元々、頭の出来は良い)、
青春を楽しんでいる。

妾は一人になったのが寂しいらしく、今度はうちに
「男の子を育てるのって大変~あなたのとこ女の子でしょ~可愛くていいわよね~
連れて遊びにいらっしゃいよ~」とすり寄ってくる。
もちろん相手にしてないし、うちの子たちも嫌悪しか示さないけど、
夫が時々「でも(妾)さんも可哀想だし~親父(舅)を看取ってくれたんだし~」
とふざけたことをぬかすので、
「じゃあなたが一緒に住んであげて」と返して黙らせている。
私は姑と遊ぶのに忙しいんだもん。

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