当時
私子 23歳 会社員
彼男 27歳 会社員
妹子 23歳 彼男の妹、可愛い系
私子と彼男はお互い一人暮らし。
付き合って4年。結婚の話が出て、互いに家族に紹介。
話には聞いていたけど、妹子とはその時に初めて会った。
妹子は人懐っこく、甘え上手なのもあり、すぐに仲良くなり、
私子も同い年とはいえ妹が出来たようで嬉しかった。
丁度その頃彼男が仕事で忙しかったため、妹子とよく一緒に遊ぶようになった。
家に来て、彼男・妹子家の味を教えてもらったり。
しかし婚約祝いに、と毎回のように色々な物を
プレゼント(服や小物等色々)してくれる妹子。
妹子のくれる物はセンスが良いので嬉しかったけど、流石に悪いと言うと
「気にしないで!だって嬉しいんだもん♪」
とニコニコ。
彼男に言っても
「まあ気持ちだしいいんじゃない?」
そんなものかなぁと一応納得。
ある日、妹子と会うと見たことのあるアクセサリーをしている。
「これ?気に入ったから私子さんとお揃いにしたの♪」
以前プレゼントしてくれた物と同じものだった。
その後プレゼントは生活用品(カーテンや布団カバー、クッション等)なんかに
どんどんエスカレート。
段々不気味になり、少しずつ距離を置き始めた。
そんな時、彼男が家に来ると不思議そうな顔。
「どうしたの?」
「いや、なんか妹子の部屋にいるみたいな感じ」
模様替えを手伝ってもらった時、妹子が持ち込んだ物なんかで
すっかり妹子テイストだった。
ここで最近のことを言うと
「昔からちょっとそういうのが過剰なところがあると思ってたけど、まぁ俺からも話しとくよ」
とのこと。
次の日、仕事から帰ると部屋の前に妹子が立っていた。
「どうしたの?連絡くれれば良かったのに」
「ごめんなさい。直接お話したくて」
とりあえず部屋に入れると
「迷惑だった?」
とポツリと切り出す妹子。
「気持ちは嬉しいけど…」
と言葉を返す私に、今まで穏やかだった妹子が一変して怒鳴り出した。
「あんたなんかただの身代わりのくせに文句つけんじゃないわよ!!この泥棒猫!!!」
何が何やらわからない私子に怒鳴り続ける妹子。
実は妹子は相当なブラコンだったらしく、トンデモ理論を展開。
・私子と妹子は同い年!
→そうか!彼男お兄ちゃんは本当は妹子と付き合いたかったんだ!!
→私子は妹子の身代わりだ!!
→そんな我慢しないで!妹子は彼男お兄ちゃんさえいればいい!!!
→でもお兄ちゃんが(世間に対して)我慢する気持ちも尊重しなきゃ!
→せめて私子を妹子風にしとけばおk!
→お兄ちゃんの為!私子文句つけてくんな!糞が!!←今ココ
とにかく興奮する妹子を宥めなきゃと、ひたすら謝りまくる私子。
それで満足したのか、いつものようにニコニコして
「あんたなんかさっさと死になさいよ、バーカ」
と捨て台詞を吐いて帰る妹子。
すぐに彼男に連絡。
急いで家に来てくれた彼男に話すと、妹子がそんなこと(恋愛感情)を
考えていたとは全く知らなかった様子。
とにかく妹子と話し合ってみると言う。
その後、彼男に怒られた妹子は目の前で手首を切ったらしい。
→彼男と私子、付き合いを続けるも、互いに鬱気味になりギクシャク。破談。
彼男と両親は物凄く謝ってくれた。
凄くいい人達だったけど、妹子には身の危険を感じた為、私子は引っ越した。
今、彼らがどうしてるかは知らないけど平穏だといいな。
厄落としに、失礼しました。