嫁「定規ありますか?」返却されたときに漂ってたチーズのかおり

はじめて嫁と喋ったのは大学2年のときだな
次に受ける講義室の近くで中の人らが
出てくるのを待機していたら
横のベンチに座っていた嫁に
「物差し(定規)ありますか?」聞かれて「はい」って貸した
包み紙の上からとはいえベーグルサンド半分個にするために
使われるとは思わなかった
返却されたときに漂ってたチーズのかおり

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俺にとっても嫁の第一印象は良いとは言えなかったな(嫁すまん)
嫁には、ベンチで一緒にサンド食べていた
連れの女の子がいたんだが
その子は髪が長くてお嬢様風な清楚な感じの子だった(以下お嬢としておく)
お嬢は講義が被ったときにたまに見かけていた子で、
好みだったし可愛いなと思っていた
次の語学のクラスでまた嫁と顔を合せたとき、
嫁が挨拶をしてきて少し話した
たまに会ったら軽く話をする程度だったんだが、
それぐらいから嫁とお嬢がよく一緒にいることに気付いた
お嬢は人見知りで、嫁は友達がたくさんいるみたいだったので、
そのころの助平丸出しの俺は
「嫁とは話しやすいし、嫁と仲良くなったらお嬢と親しくなれるかもしれない」
と考えた
それから嫁を通じてお嬢ともそこそこ仲良くなれたが、
お嬢には彼氏がいるとわかりアッサリ断念

嫁に「サービスするから友達とでも食べに来て」
と言われて嫁のバイト先に飯を食いに行った
それからたまに仲間ぐるみで遊ぶようになった
嫁と二人で遊ぶこともあったが、
わかりやすくて面白いやつと思ったくらいで恋愛感情はもってなかった
大学を卒業してもそれはかわらなかった
社会人になって初めての連休に、
大学時代の俺の友達から誘いがきて遊びにいくことになった
お嬢も嫁も来ると聞いていたが、現地に集合したら嫁が居ない
お嬢によると「今朝に蕁麻疹が出て来れなくなったから楽しんできて」
と嫁から連絡がきたとのこと
日帰りだったんだが、友達もお嬢もいるのになぜかつまらないと思ってしまった
お嬢は彼氏と別れたらしい、なんだかそれもどうでもよかった
というより俺は嫁に会いたかったんだなと思った

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その日にどうしているか連絡して留守録入れて、
翌々週くらいにお茶に誘った
あんまり悩むタイプじゃなかった嫁が仕事について
悩んでいたので愚痴を聞いて、互いの近況を報告し合った
二人でよく会うことが増えてきてから嫁が気になって
仕方なかったので告白しようと考えてた

「寒いのう」と「なんか飲む?」
と自販機で飲み物買いに行った嫁
「あたりが出た!」と急に喜びだして
両方頬っぺたに当ててホクホクしているのみたときに勢いで告白

付き合ってほしいと言ったら
「へへ、かまわんよ」と良い返事だったので付き合うことに
それまでと何か大きく変わるわけでもなく3年付き合って結婚

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