義母さんが亡くなる前に姉に渡した封筒の中には 義兄の不貞の証拠が

もう5年ぐらい前になるが、
姉が離婚した時の話が凄かった。
姉夫婦は小梨だったが
義父さんからは姉ばかりが苛められたらしい。
そんな時、義母さんが
ずいぶん姉を庇ってくれたらしくて
味方がいることでどうにか耐えられたと言っていた。

その義父が交通事故で亡くなり、
義母さんと3人で暮らすようになってからは
少しは安穏な生活になったようだった。

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が、3年ぐらいしかそれももたず、
義母さんが自転車で転んで大怪我して
3カ月ぐらい入院したあと自宅に戻ってきたが、
ほぼ車椅子状態。
姉は義母さんにはいつも助けてもらったからと
仕事やめて専業になった。
最初のうちは伝い歩きぐらいは出来てたそうだけど
段々と足も弱ってきて、
徐々に厳しい介護になってきたみたいだ。

そんなふうに姉が義母さんの介護をしてる間、
夫である義兄は職場の女と交際していた。
何年か経って、姉も義兄の裏切りに気付き失望したらしい。
そりゃそうだ。
自分の母親の介護をしてもらっておきながら
外の女と交際かよって男の俺でもそりゃむかつくわ。

その頃に一度だけ姉から話を聞かされたことがあった。
俺は義母さんなんかほっといて離婚しろよって
簡単に言っちまったが
姉は義母さんには恩があるって言って、
離婚は今はしないって言ってた。
だからいつになるか分からないけど、
見送ってから離婚するんだろうなと思ってた。

で結局何年か経って義母さんも亡くなったわけだが、
亡くなる少し前に姉に封筒を渡したらしい。
結構分厚い定形外の封筒で、
自分がしんだら開けなさいって言ったそうだ。

封筒に入っていた手紙には、
本当ならさっさと離婚して
新しい人生を切り開いたほうが良かったのに
自分の為に離婚のタイミングを失わせたって
謝罪の言葉があったそうだ。

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その封筒の中には
義兄の不貞の証拠が目一杯詰まってた。
義母さんは自分がしんだあと
姉が離婚する気でいることに気付いてて
その為の証拠をこっそり集めてくれてたんだって。
義母さんの妹さんが頼まれて色々暗躍してたようだ。

おまけに義母さんは相続も姉と妹さんに遺すと
公正証書遺言っての作成してた。
公証役場には姉自身が運転して
司法書士?さんが付き添って行ったらしくて
作成したことは知ってたらしいが、
後妻さんだから難しいことがあるんだろうな
ぐらいにしか思ってなかったそうだ。

義母さん、後妻さんだってことは姉も知ってたそうだが
義兄との養子縁組はしてなかったみたいだ。
だから母親の面倒見て貰ってるのに
平気で裏切りなんかできたんだろうな。

養子縁組をしていなかった以上、
もともと義兄には相続権はないらしいが
義兄は女に貢ぎまくりで
あんまりお金持ってなかったけど
母親の遺産がくると取らぬ狸の皮算用してたみたいで
なんにも貰えないと知って茫然。
さらに離婚と慰謝料請求されて茫然。
女にも捨てられて真っ白な灰になっていた。

話を聞いた時、姉にとっては有難い話なんだろうけど
正直言って俺、義母さんの長年かかっての
息子への復讐だったみたいに思えたわ。
ああいう義父さんの息子だから
そうなるような歴史があったんだろうな。

ま、姉は姉で男を見る目が無かったと言うことだが。

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