私は高校から20歳頃まで、ほぼ4年間同じスーパーでレジをしていた。
高校を卒業して他の職場に就職したけれど
パワハラにより数か月で退職。
またそのスーパーに再就職した。
高校時代なんかは仕事が出来ないアルバイトだったので
同僚やお客様にかなり迷惑をかけていたと思う。
再就職してからはもう高校生じゃないんだからと、笑顔での接客、
素早い商品スキャン、丁寧な対応をより一層心がけて働いていた。
2年ほど働いた後、パート勤務しかできないということで
正社員の仕事を探して他の職場に転職した。
しかし、そこもお局様のいじめで数か月で退職。
20歳で履歴書の勤務歴が①新卒正社員・数か月で退職 ②レジ・約2年で退職
③正社員・数か月で退職となり、自分の駄目さ情けなさで
自信の欠片もなくなっていた。
③の職場をやめた翌月、年末年始の忙しい時期だけ
レジでアルバイトしてくれないかと私の事情を知っていた
パートさんから連絡が来た。
正社員になる為に辞めます!って言った人間がどんな面して戻れば…
とも思ったが、お金も稼がないといけないし引き受けることにした。
数か月ぶりにレジに戻ると、
働いていた時に買い物に来ていたお客さんが何人も
「しばらく見かけなかったけど大丈夫だったの?」
「久しぶりだね!」
と声をかけてくれた。
1週間だけ戻ってきたんですよ~なんて話していたんだけど、
ほぼ毎日私のレジに並んでくれていた常連さん2人が来た時、
「あなたの接客はとても丁寧だから
毎日あなたのレジに来ていたんですよ。いなくなって寂しいわ」
「あんたのレジが一番いい」
と言ってくれた。
仕事中だったけれど涙が出そうになった。
私は社会人として終わっている、人として大事なものが欠如している、
どんな仕事に就いても人並みに働けないと思っていた心がかなり救われた。
その後は職安の教習所に通い、パソコンの資格を取得して
事務の正社員に就職。
会社で出会った旦那と結婚し、今も同じ職場で10年勤めている。
あの時の2人の言葉がなかったら、鬱っぽくなったまま
まともに就職できていなかったかもしれない。
こんな私でもいいと言ってくれる人がいるんだってとても嬉しかった。
うまくまとめられず長くなってしまいました。すみません。