嫁の浮気が俺の浮気にすり替わっていた

「許してくれなくてもいいから、ちゃんと謝らせて・・・お願い。」

厭きれて言葉が出ない。
この前の浮気もこの謝罪も所詮は自己の欲望を満たすだけのもの。
俺の気持ちなんてこれっぽっちも考えていない。

謝られても俺の気持ちは癒されない。
いっそ目の前で・・・と、出掛かったが言えなかった。
・・・・言葉よりも先にゲロを吐いた。

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「弱いのにまた飲んだの?」

優しそうな言葉と共に近寄る嫁を制した。
愛していた女なのに顔を見るのも
言葉を聞くのも気持ち悪い。

裏の顔と表の顔、上手い具合に使い分けていた当時・・・
発覚直後のあの顔が脳裏に浮かぶ。

言葉は不要。署名捺印すればいいだけ
そうしたら身一つ、自分に忠実に生きていけば良いだけ。

俺の顔を見て何か感じたのか嫁は涙を流しながら
黙って署名捺印し、一度だけ深々と頭を下げて出て行った。

浮気したのは嫁なのに・・・再構築一年約経ったある日

知らぬ間に俺が浮気したと話が摩り替わってた。
嫁の友人に嫁が全く逆の話をして、
それが尾ひれ背びれが付いて静に広まってた。
友達からは総スカン。

その話が職場の方にも流れてきて順調だった仕事にも支障が出てきた。
嘘の話を知る人の冷たい視線。何もかもが嫌になった。

今付き合っている友人らや前の職場の一部の人は
それが誤解だと判ってくれたが、もう元には戻れなかった。

嫁は涙を流して謝罪してきたが、
その言葉も涙も信用する事が出来なかった。

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仕事も辞め田舎で静に暮らしている。
ここには嫁の浮気や嘘を知る人間も身内以外には居ないから。

俺の場合は再構築が出来なかっただけです。
再構築に到る状況やその過程は人それぞれですから。

日々のストレスで浮気をして
日々のストレスで嘘を吐く
結果、人を傷つけることでしかストレスを発散できない人間に
失望しただけです。

離婚してるから×1に居る訳です。

嫁に追加制裁。
原因の一翼を担った間男にも追加制裁。
一番の制裁は「離婚」だった。

嫁からの嘘を鵜呑みにした友人らもある意味被害者だから
後から謝りに来た人の謝罪や弁解は一通り聞いたけどね
元通りにはなら無かったよ。

発覚時は双方に相場の慰謝料と謝罪文等。
当時は再構築を念頭に置いていたから大した額ではなかった。
後々の為に追加制裁を文章にしてたから追加は先の制裁額の約4倍の額。

水面下での継続の発覚じゃなかったけど、
一年も経っての追加制裁に間男は泣きっ面に蜂。
新婚だったから、ちょっとだけ気の毒だったけど。

嫁は同居していた義理の両親と引越し。
病気持ちの義父には申し訳ないが、今度ばかりはどうしようもなかった。

制裁後に結婚したそうだ。世に言うデキ婚。

周囲に俺の嫁は浮気して只今、再構築中!って振れ回るか?
俺には無理だな。
制裁が甘いとか厳しいとかじゃなくて
自分の内の屈辱感や罪悪感から来るストレスを
俺がした事に書き換えてそれから逃れようとして嘘を付いたのだと思う。
浮気の再発じゃなかったことが唯一の救いだと思うようにしてる。

嫁は使える金と行動の制限を自らに化したよ。
いい大人が、今日で仕事辞めます。では話にならないから
二ヶ月間の期間を経て退職。
入院中の義父の世話と家事、義母と同じパート先で常に監視。
それらもストレスの一因だったようだった。

もしかしたら丸坊主にジャージだったら再構築も可能だったのかなぁ?

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