
衝撃的っていうか、当然と言えば当然の話を聞いた
俺が住んでる所は観光地で旅館が多い
観光地と言っても、寂れた温泉街をイメージしてもらったら
分かる
そこで、ある旅館で客とのトラブルが起こった
仲居と馴染みの客が軽口を言い合ってたら、
その客の息子さんが怒り出した
何でも、息子さんをその客(母親)の「若いツバメ」
と言ったそうだ
まだまだ若い、という意味の誉め言葉に近かったと思うが
息子さんは
「うちの母が不倫してると思うことが馬鹿にしてる証拠だ」
と
スポンサーリンク
スポンサーリンク
支配人が出て対処に当たった時に、
その息子さんが出入り業者だったことに気付いて
「うちに出入り出来なくなってもいいのか?」
と恫喝したそうな
それで息子さんは引き下がったけど、
翌日からその旅館はキャンセルが相次ぎ宿泊も宴会も
全く予約が入らなくなって最終的に他人の手に渡った
旅館の客って出入り業者が大半なんだよな
しかも、その街にしか権威の無い旅館と違って
県外や他業者ともつながりがあるだろうし
安さを追求して業者締め出して潰れた旅館もあるし
息子さんはいつもニコニコしてる優しい人だったんだが、
その辺が衝撃的だったかな……
そこまで馬鹿にされて大人しく引っ込む方が有り得ないでしょ。
そんな旅館だったら遅かれ早かれ潰れる運命だったと思う。
観光地の旅館って愛想いいの、客相手だけだぞ?
地元民に対しては何がそんなに偉いのか分からんが横柄ったらない
老舗旅館より新しく出来たビジネスホテルとかの方が
よほど愛想いいから笑うわ
「お早うございます!」
と声掛ける
老舗旅館→コッチをじっと見て地元民と気付くと無視、
気付かなければ笑顔で挨拶
ビジネスホテル→間髪入れずに笑顔で挨拶
ここ数年の不況で、偉そうにしてた旅館から
順番に潰れたからあながち間違ってはないと思うけど
昔は何もしなくても客が入ったんだろうけど今は宣伝しなきゃ来ないし
サービスが悪ければクチコミが広まるし
時代の流れに取り残されてんだろうな
ちょっとオカンに詳しく聞いてきた
馴染みの客(母親)ってのは、昔は旅館の若女将だったらしい
祖母(息子さんにとっての)の代で家業を畳んだらしくて
仲居とは元は雇い雇われの関係
息子さんが産まれてすぐに畳んだから息子さんは
旅館業には携わったことはない
ただ、同級生や親戚に旅館関係者が多いみたい
「地元に長く住んでりゃ、どこかしらつながりがあるってのに馬鹿やなぁ」
とはオカンの言葉
息子さんの考えは知らんけど
旅館の売り上げは客によるんだから
一軒潰れても他に流れるだけやん?
それに、俺の書き方が悪かったんだろうけど
他に渡っただけで旅館そのものは生きてるで
スポンサーリンク