誰に話しても創作乙wと笑われ、
自分でもあれは夢だったのか?と思う人生で
一番驚愕した出来事。
私の親友との話しなんだけど、
数年前に当時20代前半の女2人で温泉旅行に行った。
旅館の和室に仲良く布団を並べて就寝、
しかし常は一度寝たら朝まで熟睡型の私がその夜は珍し
く途中で目が覚めた。
何とも言えない寝苦しさに加え、
なぜか息をするのが辛くなったのだ
それで薄明かりの中、不穏な気配を感じて隣の親友に
恐る恐る目をやった
信じられないことに仰向けに寝る親友の腹の上に、
着物姿の老婆がすごい形相で座ったまま上半身を倒して
親友の顔を覗き込んでた。
その間、私の体は指一つ動かず悲鳴すら出なかった。
>恐怖のあまり硬直したのか、
金縛りだったのかは分からないが。
すると今度は突然、親友の頭上の何もない空間に
青白い腕が浮かび上がった。
ちょうど老婆と向き合う形で2本の腕が生え、
その腕は老婆の首をこれでもかという力強さで
締め上げはじめた。
まさにギュウウウウウウウッッ!!!!!
という音が聞こえそうな勢いで首を締める2本の腕、
猛烈に苦しみはじめる老婆。
老婆は闇雲に暴れたがそれを一切許さず、
さらなる椀力でねじ伏せる腕に、一体何が起こってるのか
理解出来ず動けないままパニックになる私。
必死に腕を剥がそうともがきにもがいた老婆だったが、
ついには断末魔を上げスウッと煙のように消えてしまった。
あ、実際に断末魔は音としては聞こえなかった。
これも説明が難しいが、
不思議なことに断末魔を直接脳で認識した感じで理解してた。
苦しんだ末に消滅?した老婆。
次の瞬間親友がガバッと飛び起き
「っうぉおおおらっクソババアアアアアアアアア!!!!!!!
どこいきやがたあああああああああ!!!!!?」
と怒り爆発の様子でぶちギレてた。
そこでようやく自分の体が動くことに気付き、
安心したのか何なのか感情のコントロールが上手くいかず私は号泣。
親友は鬼の顔で
「逃げやがったなババア!!!?」
と部屋中を確認してたが、隣でアウアウと汁という汁を
顔から垂れ流し泣きじゃくる私を発見しやっとテンションダウン。
「え?どうしたの?え?」
聞けば親友は幼い頃から霊感が強く、
小学校に上がる前から数え切れないほどそういった経験を
してきたそうだ。
金縛りも日常茶飯時で、親友の場合は体が動かなくなったと同時に
先程のような老婆が自分の上に乗って恨み言を浴びせられてるそうだ。
それで親友は元々そういった霊的なものに恐怖がなく、
逆にいつも撃退してたらしい。
あの腕も、親友自身よく分からないそうだが
怒りが頂点に達すると現れる霊的な自分の腕で、
霊にも直で攻撃が伝わるそうだ。
親友いわく
「わしゃ生者様じゃ!聞いてほしいことあるならテメェが頭の一つも下げんかい!
あんなジメジメ腐ったような性格だから成仏も出来んのじゃバーカ!」
らしいので、まぁ今後も何かあっても
負けはしないんだろうな。
普段は礼儀正しく清楚可憐を地でいってる親友が、
腹立ちがピークを達すると男言葉になるのにも驚いた。
長々と居座ってごめんね。