俺が馬鹿舌なの前提なんだけど。
結婚して分かったことが、
食べ物が旬によって全然美味しさが違うこと。
嫁は食事を出す時に
「今は春キャベツが旬なので、シチューに1個丸ごと入れてみたよ」
と言って出してくれる。
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親は全然そういうの言わなかったし、
そんな料理出たことないから気にしたことがない。
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一人暮らしもしていたから、文字としては旬という言葉も当然知っているし、その時期は食材も安いからよく買っていた。
でも、男1人だとキャベツが安いからと買っても作るのは野菜炒めとか、そんなの。
自分が自分のためにテキトーに味付けたものをモソモソと食っているだけだった。
結婚してから、嫁はなんというか旬の時にそれが美味しく感じるような料理(?)とか
「今はキャベツが柔らかくて甘いよね~」
と説明してくるから、この歳になってから
「言われてみたらそうかも?」
↓
「確かに柔らかいな…。まあ確かに美味い感じがする」
↓
「本当だ美味い!」
みたいになった。
魚も旬だと焼き魚も美味いんだけど、一人暮らしだと全然気づかなかった。
生さんまを捌いてなめろうにしてもらったときの衝撃は本当にすごかった。
まあ俺が単細胞なだけなんだけど
「これが今は旬です。いつものやつとこう違うでしょ」
と説明されると違いが分かって、
その違いと美味さが分かった時が本当に衝撃的だったという
間抜けな話。
あと嫁に感謝っていう話。
でも30手前まで旬と味の違いが分からないって相当恥ずかしいわな。
男3兄弟だったから、家の食卓もコスパ重視な感じだったし、
旬のあまり関係ない肉が多かったし。
この時期になると嫁実家の山に行って山菜取ってきて天ぷらにしたり、
ふき味噌、あさつき味噌とかにしてくれたのも美味い。
新玉ねぎを丸々皮付きのままオーブンで焼いて、
剥きながら食べるのも本当に美味い。
野菜ってこんなに美味いんだなって嫁のおかげで分かる。
春って最高な時期だと思えることが本当ありがたいよ。
ごめん、まさかそう取られると思わなかったから気づかなかった。
肉ばかりの食事が嫌とか、コスパ重視だったから感謝してないとかじゃないんだ。
母親が作るご飯もすごく好きだったし、美味しかった。
みんな運動系の部活で腹を空かせてばかりだったから、
たぶん味わうってことより空腹を満たすことに必死だった。
この歳になって食欲が落ち着いて、
焼き魚1匹でも食事がこと足りるようになって、
なんか腹を満たすってことより味わって飯を食べるようになったんだ。
それで嫁の作る料理を食べるようになって、
この歳まで知らなかった新発見に純粋に感謝したんだ。
母親に感謝してないと思われたら、
それは俺の書き方が悪かった。
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