ある日、1人で下校中、おじいさんが車で通りかかった。
いつも通り挨拶したら、おじいさんが苦しみだした。
なんとか助けなきゃと車に乗り、
おじいさんが言うように、服を脱がせたり
マッサージをしたりした。
しばらくしておじいさんはよくなったらしく、
お礼を言って送ってくれた。
おじいさんちで遊んでいくか?と言われたけど、
ちょうど友達から電話がくる約束があったから、
また今度行くね!と断ったら、
そうかと送ってくれた。

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当時、両親働いていて、
今みたいに学童とかもなく鍵っ子だった私は、
よかったなーと思いながら家に帰り、
いいことしたから親に言おうと思ってはいたけど、
友達と電話したり宿題したりして
親が帰ってくる頃には忘れてしまい、
親には言わなかった。
その事からしばらくして、
おじいさんを見かけなくなった。
 
ある日、親が近所のおばさんと、
そのおじいさんの話をしていた。
親の話は理解できなかったが、
病気でしんでしまったのかも!と心配した私は、
あのときのことを思い出して親に報告。
親が血相変えて、何で言わなかったの!
何されたの!!と大声で詰め寄ってきた。
私はその剣幕にびっくりして泣いてしまい、
しどろもどろ。
父が帰ってきてからも詰問されて、
すごく怖かったのを覚えている。
警察という単語も親から出てきて、
いやでもこの子の将来がとかも言われたのを覚えている。
当時は、私がおじいさんの病気の手当てを間違えて、
それでおじいさんはしんでしまったのか?
私は逮捕されるのか?と怯えていた。
それからしばらく、自分のせいでおじいさんがしんだ、
自分は逮捕されると思って毎日辛かった。
 
それから数年して性の知識がついてきて、
ようやくおじいさんの行動の意味がわかり、鳥肌がたった。
そのおじいさん、私の時みたいに女の子を
車にのせてそういうことをして、
女の子を1人ころしてしまったんだって。
噂だから、本当かどうかはわからないんだけど。
逮捕はされたから、女の子にそういうことをしたこと、
そして容疑者になったことは事実なんだと思う。
よく考えたら40代で仕事しないでいるのも変だし、
そのおじいさん、親とか他の大人がいるときは
絶対話しかけてこなかった。
そしてカルピスやお菓子は、女子だけのときにしかくれなかった。
私はマッサージのみで終わったし、
そんなに細かく覚えていないからトラウマはないけど、
今子供が産まれて、誰にでも挨拶しなさいとはちょっと言えない。
 
ごもっともなんだけど、当時は知らない人の車は
乗らない→おじいさんは知ってるし、
なんなら仲良しの部類だったから、大丈夫。
おじさんも、苦しい、ズボン脱がして、こうして、こうして、
と指示を出してくるからそのまま従ってしまったんだ。
下半身のマッサージはしたけど、カルピスはすいだしてない。
 
自分の子供には、知っている人でも
親のいないところで何かをもらっても口にしない、報告する。
何かを手伝って、助けてと言われたら、
近くにいる大人を呼んで、大人に手伝ってもらう。
いつもと違うことは、とにかく必ず親に連絡をする、
自分では決めない。
と教えているよ。
私もそうだったけど、1年生って
「もう幼稚園じゃない、小学生のお姉さんになったんだ」
って気持ちで、何でもやろうとするんだよね。
当時は怖くもなく、むしろ誇らしいくらいだったけど、
本当今考えるとめちゃくちゃ怖いよ。
うちは息子もいるんだけど、男の子でも安心はできないなと思う。
そして、私もかわいかった訳じゃないから、
顔のかわいさとかも菅家いなさそう。
過保護になりすぎたくもないけど、難しいね。

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