「あんまり泣いてると天国のお母さん心配しちゃうよ」声かけてきたのが 当時中学生の嫁。

「あんまり泣いてると天国のお母さん心配しちゃうよ」

墓の前でめそめそしてた時に声かけてきたのが
当時中学生の嫁。その時俺は小学3年生。
自他ともに認めるマザコンだった俺は、母さん死んだのが信じられなくて
毎週墓場に行っては墓の前で泣いてたんだよね。
お盆の時期とかは嫁家族とは会釈する程度で話したことは無かった。
たまたま嫁が1人で後から墓参りに来たらしいんだけど、
気付かない俺は墓の前でメソメソしてたんだよ。

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嫁が優しい声で

「ほら、泣かない」

と頭を撫でてくれてさ。
母親の温もりを思い出しちゃったもんで、
ダムが決壊したように涙が止まらなくなって
嫁の胸に顔を押しつけて号泣したのは苦い思い出。
今考えるとセクハラだよなw

詳しくと言われてもなー…そんなに面白い話は無いよ。
泣き終わった後、嫁がジュース買ってきてくれて
その日は少し話して終わり。
それから墓場で会うと少しずつ話すようになった。
高校生の時に勇気だしてアドレスを聞いてやっと交換。
でも俺携帯持ってないってことで文通開始。
多分中学生ぐらいの時から嫁の事は気になってたんだと思うけど、
手紙とか書いていて本当に好きなんだって気付いたわけ。

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で、俺が大学生の時に嫁の父親が亡くなった。
今度は嫁が墓の前で涙ぐんでて、
昔嫁がしてくれたことを同じように俺が嫁にしたわけさ。
あの時は小さかった俺もだいぶ大きくなってて、
嫁より身長高かったから、小学生の時の俺と逆転で、
俺の胸で嫁が泣くわけ。

で、ズルいけどその時に告白。
まぁ当然

「考えさせて」

って言われた。その後1年待つことに。

「待たせてごめんね。年は離れてるけど私も○○の事が好き。
これからよろしくね」 

って電話が来て無事付き合うことになった、俺歓喜。
それから普通に付き合って俺が就職したのと同じぐらいに
嫁にプロポーズ。嫁快諾。
結婚して双子の子供にも恵まれて幸せだわ。

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