嫁、いや元嫁とのなれそめは
同じ大学に通っていた事がきっかけ。
大学2年の時から付きあっていた。
大学卒業と同時にそれぞれ就職したんだけど
俺と元妻はそれぞれの実家に近いところに
就職が決まってしまい遠距離恋愛となってしまった。
位置関係として…
俺(A市)ーー大学(B市)ーー元嫁(C市)
ちなみ俺と元嫁とは時間的に2時間弱の距離で
俺は公務員で元嫁は一般企業の仕事に就いた。
交際していた時は大学のあるB市でデートするすることが多かった。
たまにお互いにアパートに遊ぶに行く行く感じだった。
就職して3年目に結婚することになったんだが…
そこで問題発生した。
てっきり元嫁は仕事を辞め自分の所に来ると思っていたが
元嫁が仕事を続けたいと言い始めた。
理由としては務めている会社が待遇が良かった
給与面でも福利厚生でも…
コネ無しで就職したので3年で辞めたくなかった。
お互いの中間点で済む選択肢もあったが通勤が問題となった。
夏場はいいが冬は天候の関係でお互い1時間の車での通勤は厳しかった。
妥協策として2年間だけ別居婚をすることにした。
2年経過した時点で元嫁が俺の来ることにして。
結婚したけど別居は寂しいものがあったが
恋人期間の延長って感じで深刻ではなかった。
とにかくどんなに忙しくても週末は1週間交代で
お互いのアパートで過ごしていた。
元嫁の職場はGWや年末年始はまとまって休みが取れるので
俺も有給など使って合わせて旅行とか言った。
いや、初めても書き込みだよ。世の中、
似たような境遇もあるもだな。
その相談はどうなったんだろ?
続けるね
転機は結婚して1年たった時だった。
妻が一般職から専門職に代わってしまった。
元嫁の会社は待遇がいい反面、人事評定が厳しかった。
元嫁は定期の人事評定でプラス評価を受けた。
元嫁は”褒められると頑張るタイプ”で自分の時間を
仕事にシフト事が多くなった。
二人の時間も比例して少なくなった。ひと月の合う回数が
3回になったが2回になることも時間の問題だった。
元嫁の感じもだんだん変わっていった。まず髪型、
ロングで軽いパーマをかけていたのがセミロングのボブになった。
元嫁は仕事していると短い方が人当たりも良いからと
言っていたが別の理由があったのを後に知ることになった
元嫁の移動から半月したころから二人で過ごす時間は
月2回くらいになった。どちらかと言えば元嫁の所に通う方が多い感じ。
当初の約束事は破られるようになった。
年末、恒例の旅行に行ったんだが元嫁は心此処にあらずって
感じで俺の話しかけに生返事で応えることが多くなった。
旅行が終わり妻のアパートに送ったんだ。
その夜、元嫁のアパートに泊まり朝一番で地元に帰る予定にしていた。
元嫁のアパートの上がったのは2週間ぶりだたが…なんか雰囲気が違っていた。
風呂に入りまったりしているとも元嫁から話を切り出された。
元「俺君、話があるんだけど」
俺「なに」
元「私の仕事だけど4月以降も続けたいいんだけど」
俺「えっ、約束と違ううじゃない」
元「そうなんだけど」
俺「どうして?」
元「移動先の仕事が面白くて…それに辞めずらくなったし…申すこしダメかな?」
俺「お前の立場があるともうけど…二人の事はどうなの?
もうそろそろ落ち着いた生活を考えたいんだけど」
元「そうだよね…」
俺「そうだよ」
元「…」
俺「…」
お互い何も言わずそのまま寝た
結局、3月で退職せず元嫁は仕事を続けた。
GWは何とか二人で過ごすことができたのだが…
元嫁が3月に退職して俺の所に来なかった事で
ギクシャクする時が少なくなかった。
月に2〜3回しか会えない夫婦なんて意味があるのかなって
俺は思うことが多くなった。
たぶん当初の約束どおりでないことに不満を持ったことが
原因だと思うが…
お盆休みにはお互いの実家に行くことがあったが
両家の両親が話を合わせた様に同居の件を話題に出した。
元嫁は俺に擁護して欲しかった様だが俺は曖昧な返事をした。
この事が元嫁はかなり不満を持ったようだった…
11月の終わりころだったが俺の出張が元嫁の
住む所であったんだが出張の終わってサプライズの
つもりで元嫁に黙ってアパートに行った。
夕方には早く午後遅く行ったんだが当然元嫁は仕事中で不在。
合鍵で入ったんだが様子が変だった。
居間には二人のツーショットの写真立てがあったはずだが
どこにも見当たらなかった。
テーブルには灰皿があった。元嫁は全く煙草を吸わない人間だったんだが…。
俺はお土産に買ったショートケーキをテーブルに置いてメモを残して帰った。
夜になり元嫁が電話をかけてきた。
出るなりいきなり怒り出したんだ。
”なんで断りもなく来たんだ”って…以前にも同様なことがあったんだが
怒られるなんて初めてだった。
そんな事があったのか次の元嫁が俺の所に
来るのはキャンセルになった。
確かに無断で行ったのは悪かったと思うが
”それはないよな”と俺は思った。
週末になりやはり元嫁に会いたくなってアパートに向かった。
実はお互いに無駄になると思ったがそれぞれに駐車場は2台分確保していた。
借りている駐車場に着いたら俺の車を停めるべき所に見知らぬ車が止めてあった。
俺は元嫁に電話を入れた…元嫁に先日の事を謝り会いたいことを告げた。
しかし、到着には30分くらいかかると嘘をついた。
俺は近くのコンビニに車を停め駐車場の様子を見ていた。
暫くすると小走りに男がやってきて走り去っていった…
この時点では浮気かどうかはわからなかった。
元嫁と会って和むかと思ったがどことなくよそよそしかった…
部屋には二人の写真立てがあったが少し煙草臭かった。
アロマキャンドルを点けていたが匂いは隠し切れなかった。
結局、翌日早々に理由をつけて自分のアパートに戻った。
話が前後するが職場で俺が単身という事で
独身の連中に飲みに誘われることが多くなった。
同じフロアに銀行があってその独身たちと一緒に飲む機会があった。
飲み会と言っても俺はぴえろ的存在だったが…
その中で○美ちゃんト仲良くなった。仲良いと言っても食事を一緒に
行くくらいなんだが…
年度が替わっても二人の関係は改善しなかった。
ちょうど桜の季節だった。
俺はGW前に元嫁に旅行に出かけることを提案したんだ。
元嫁はGW前は忙しく時間が取れないって言ってきた。
その代りGWは恒例の旅行に行くことにしたんだが…
テレビのニュースで東北の某県の×○山が週末に見ごろと流していた。
ちょうど2時間くらいで行けそうだった。
本当は元嫁と行きたいと思っていたけど銀行員の○美ちゃんを誘ってみた。
二つ返事で快諾してくれた。
その感覚に妙に新鮮だった、俺もウキウキしたよ。
混雑が予想されいたんで朝早くから出かけたが道中の車内は
日ごろの嫌な事が忘れられる空間になった。
当然、つぃた所は人盛りですれ違うのも大変だったが俺は楽しまった。
○美ちゃんは美人対応ではないが笑顔が似合うタイプだった。
一通り見て空いてるべベンチで座った。疲れたが充実感はあった。
その時、○美ちゃんはトイレと飲み物を買いに行ってくれた。
混んでいるせいか10分くらいして戻ってきたんだが…
○美ちゃん「俺さん、携帯の写メに奥さんの写真ありましたよね?」
俺「あるけど…」
俺は飲み会の時に酔った勢いで元妻の写メを見せたことがあった。
○美「見せてもらえませんか?」
俺「ヤダヨこんな所で」
○美「申し訳ないけど見せてください」
押しの強さに写メを見せた。
○美「俺さん、申し訳ありませんが…奥さんとさっきトイレで会いました」
俺「悪い冗談はなしだよ」
○美「私、仕事柄で人の顔を覚えるのが得意なんです。
奥さん綺麗で特徴的だったんで印象に残ったんです」
俺「他人の空似だよ」
○美「冗談なんかでありません」
俺はその気迫に負けた…
でも数分後、現実を体感してしまった。
ドラマみたいな話が本当にあるんだなって
はじめ冗談かなと思っていたが○美ちゃんと無言で歩いていると人ごみの中に見覚えるある後姿とスカートが目に入った。
○美ちゃんの気が付き…
○美「あの人です」と俺に告げた。
俺は他人であって欲しいと願ったんだが肯定する要素が多かった。
手をつなぎっていうか絡めて歩きながら、ちらって横を見る顔は元妻だった。
最後の望みと思って元嫁の携帯に電話をした。
なかなか繋がらなかった、人ごみかマナーにしているかは判らなかったが…
ようやく4回目にしてつながった…つないだ手を解いて電話をとったのを数メートル後ろで俺は見てた。
俺「今何してる」
元嫁「外にいるけど…」
俺「どこにいるの?」
元嫁「えっ、近所の公園だけど」
俺「もしかして○×山?」
元嫁「なに言ってんのよ」
俺「後ろを見て」
元嫁「なに馬鹿なこ話しているの?」
俺「いいから見ろ」
元嫁は携帯を耳に当てながら後ろを振り向いたんだ。
俺の携帯からは「あっ」という声が聞こえた。
そこでの修羅場はなかった…
俺は元嫁たちを追い抜き駐車場に向かった。
それから○美ちゃんとは元嫁の事は話題に
出さず話をしながら一日を過ごした。
○美ちゃんはもしわけなさそうにしていたが…
それからは話は早かった。すぐやって来たGWは
俺・元妻・両家親の話し合いで終わった。
夫婦って壊れる時は呆気ないと思ったよ。
元嫁の相手の事は俺からは聞かなかったが元嫁の方から喋ってきた。
元嫁の同僚だった。ちょうど二人がギクシャクしたころに
元嫁が相談していたとかで…
それが恋愛感情になってしまったって言っていた。
元々、別居婚だったんであと始末は比較的楽だったかな(笑)。
慰謝料は請求はしなかったが相手から300万振り込まれていた。
あとは共有財産を折半したが俺の口座へ+αで振り込まれていた。
届けを出して約1か月、明日から仕事頑張るぞ!