結婚は私の資産目当てで、 騙された私は親から受け継いだ土地を夫に渡してしまった

夫に長くないがしろにされてきた
結婚は私の資産目当てで、
騙された私は親から受け継いだ土地を
夫に渡してしまった

夫は土地を売り払い、
すぐに彼女を作って遊び呆ける毎日
私はたまに帰ってくる夫の世話をするだけ
「メシ」「フロ」
さっさと離婚すればよかったのだけど、
悔しくて意地になってた

申し出れば夫は喜んで
慰謝料を払って離婚するだろう

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弁護士に相談したが、
土地は正式に夫のものになったあと売却されたとかで、
土地も代金も取り戻すのは難しいと言われた

離婚しなければ慰謝料は浮くし、
離婚したらしたで手にした大金に較べれば
慰謝料は安いものらしい
その弁護士が言ってることが
正しかったのかどうか分からない

夫はたまに気まぐれで女を家に連れてきた。
嫌がらせ。
女が私に気付くと、
夫は「家政婦のババアだ、気にするな」
と女に言って笑った
何度も続いて、だいぶ壊れた

ある時、女によくない筋の男がついていた
女と夫を連れて男たちが家にきた
男たちはチンピラのような見た目で若かった
最初、小説とかでよくあることかなと思った

夫が「金を払うから」と言っても、
「金の問題じゃねーんだよコラァ!」
と叫ぶ。
もう一人の男も、宥め役でもするのかと思ったら
「○クンの事なめてんのかテメー!」とける。

女は泣いてるだけ
男たちはバカなチンピラだった

夫が酷い目に合ってるのが
すっごく気分よくて目を離せなかった
私に気付き、夫がちらちらとこちらを見る

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警察にでも電話してほしいんだろうか、
察してウザい
しつこく私にアピールする夫の様子を見て、
男たちが私に気付いてしまった

「誰だテメー!」と聞かれ、
「家政婦のババアです」と答えた

別に「妻です」
でも事態は変わらないだろうけど、
夫に対する嫌味のつもり

「本当です、その女の人も私を知ってます」
と言った
その女がこの家に来たことがある女かどうか
覚えてなかったが、女は頷いた

私は解放された
「ここで見たことは誰にも言うんじゃねーぞ」
「言ったらどうなるか…わかってるな?」

そんな臭いセリフを男たちに投げかけられ、
こみ上げてくるものを堪えつつ顔を伏せて頷いた
震えてるとでも思ったのか、男たちは
「口つぐんどったら何もしねーよ」
と私に言い、家に戻った

もちろん、怖くて警察には言えなかった
夫は男たちが私を解放するほどバカで
喜んだかもしれないが、
口止めは効果絶大だった(棒)

財布に入れてた夫のクレカの
家族カードがあったので、
二晩ほど安い宿で過ごした

それから家に電話をしたが誰も出なかった
家に帰って、いつでも110に繋がるようにして
そっと中に入った
期待と裏腹に、何も変わったことはなかった
夫の財布も転がってて、
現金は無かったがクレカや身分証は残ってた

夫はどうなったんだろうか
何年経っても怖くて警察には言えなくて
墓場行きです

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