母の頭にバスが突っ込んだ

小学生の時に母と妹とバス停でバスを待っていた。
事前に握らされていた百円を自分が落としてしまって、
百円がコロコロと転がって
歩道と車道の境界線あたりに落ち着いた。

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母が屈んで拾おうとしたら、
ちょうど頭だけ車道に突き出す形になってしまい、
そこにちょうどやってきたバスが近づいてきた。

もう本当に目の前で
バスが突っ込んで衝撃的だったんだけど、
その後何事もなくバスに乗った母にもっと衝撃受けた。
「いったーい。あんたがボーッとしてるから。」
と文句言われたけど声も出なかった。

運転手さんが慌てて降りてきたけど、
母はしれっと

「大丈夫ですー。すいませんでした。」

と謝ってバスに乗り込んだ。
見えていたらしいバスの乗客も衝撃的な顔してた。
母以外全員が衝撃を受けていた。

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バスが頭に突っ込んだ母の子ですが、母は無事です。
元気です。自分と妹より元気。

その日は突っ込んできたバスに乗って
母の整体に行く予定だったので、
そのまま気まずいバスに乗り、
整体の先生に見て貰いました。
事情を話すと整体の先生は爆笑してました。

翌日病院にも行きましたが、たんこぶだけでした。
首も何ともなかったようです。

後日バスの運転手さんが果物籠を持って
お詫びにいらして、運転手さんは何も悪くない…
とお詫び合戦になってました。
運転手さんも当日も後日も
何も変わりない母にびびってました。

つい最近、もしやあれは
子供の頃の夢ではと思い
母に確認しましたが、事実でした。
何かと強い母です。
我が家では妖怪認定されてます。

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