7000万を相続した。母 「半分でいいから実家に入れなさい」

母には一回り以上年が離れた母親違いの妹(叔母)
がいて、祖母は後妻さんだったんだそうだ。

母が結婚が早かったこともあって、
長女の私のことを当時まだ学生だった叔母は
妹が出来たと喜んで
小さい頃からとても可愛がってくれたし、
私も大好きな叔母だった。

母にとっては最初は
男の子が欲しかったみたいで
(嫁ぎ先の跡取りのプレッシャーがあったみたいだ)

女の子だったからか母は
私より後に生まれた弟の方を可愛がってると
子供心に強く感じていたこともあったから余計に。

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その叔母は、結婚してまだ新婚のうちに
旦那さんを事故で亡くして
義両親と同居だったそうだけど、
とても仲が良かったこともあって
未亡人になったあともそのまま同居し、
義両親を最期まで看取ったらしい。

旦那さんを早くに
亡くしたことまでは知ってたけど、
それ以外のことは最近まで知らなかった。

その叔母さんが5年前に杖を使うような生活になり、
通いの家政婦さんを雇ってたけど
なかなかいい人に巡り合えず、
その話を聞いて私がお手伝いにいくようになった。

旦那も理解してくれて
(旦那のことも可愛がってくれてたし)
週3日お手伝いに行ってた。

大好きな叔母さんと
色々おしゃべりできるのも楽しくて、
料理も手は出せないけどレシピは色々知ってるから、
教えてもらいながら作って
私自身のレパートリーも増えたりして。

でも私が通いじゃなかった日に
心筋梗塞起こして布団の中で亡くなってた。
発見したのは私。
警察が来て不審シ扱いで事情聴取もされて、
なんやかやすごく大変だった。

生前叔母さんからは
「しんだら私ちゃんにお葬式出してもらいたいわ」
なんて冗談っぽく言われてたけど
旦那がそうしてあげろって
言ってくれたからその通りにお葬式出してあげた。

出してあげたって言っても一時的に立て替えただけで、
お葬式代は叔母が自分で用意してあった。

母には相談したけど「うちがする理由がない」
って一蹴された。
父は昔から空気で母がしないと言えば
しないに賛成って人。

身内はこんなだけど、
叔母さんは友達が多かったから
賑やかなお葬式になった。

お葬式が終わって
叔母の部屋に探し物をしに出掛けた。

確か色々頼んでる人が居ると
聞いたことがあったから
その人を探して連絡したかった。

携帯の連絡先はどれも
苗字になってて分からなかったから。

で、司法書士事務所の封筒を見つけて
これだと思い連絡をとった。
結果から言うと、
叔母は遺言を正式に残してあった。

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司法書士さんが代理となって
不動産を全て処分し現金化したのち、
とあるお寺に納骨と永代供養を
お願いしてあってそのお寺に寄付と言う形で半分、
残り半分は私にと言うものだった。

付言事項って言う手紙みたいな項目もあって、
私が娘のような存在だったって書いてあった。

私が結婚してからは
息子も出来て嬉しかったと、
旦那のことも書いてあった。

相続したのは7000万ほどだが、
税金引かれて半分ぐらいになったけどそれでも大金。
それが欲しくて叔母に尽くしたわけじゃない。
ただただ叔母のことが好きで懐いていただけのこと。

だけどそれを知った母が
「半分でいいから実家に入れなさい」
って言ってきた。
「うまいことしたね」
なんてことも言われた。

たった一人の姉として
お葬式を出してあげてくれたら、
せめて色々手伝ってくれでもしていたら。

でも叔母がしんでも
知らん顔されたことが
私は忘れられなくて断った。

母が叔母に対して何か複雑な思いを
抱いていたのは昔から気付いてた。

後妻さんだった祖母は私が知る限りは
なさぬ仲だと思えないほどに
普通に母親として接していたと思うけど
私の知らないところで色々あったんだろうなと
この年になれば分かることもある。

だけどおそらく一番叔母に対して感じていたのは
嫉妬なんだろうなと思っている。

嫁姑の確執に悩んだ母に対し、
叔母はとても嫁ぎ先に可愛がられた。
経済的にも母と叔母は
自由になるお金が全く違った。
その上、自分が産んだ娘までも叔母に懐いている。

母の気持ちも分からなくはないけど、
叔母の葬儀の時の友人たちの様子を見ると
やはり人柄の違いだろうなと思っている。

そして母と弟夫婦から
私が金の亡者みたいに言われて大喧嘩して絶縁。
特に叔母のお金を狙って
そばにいたように言われて許せなかった。

今すごく思うのは、母ではなく、
叔母の娘に生まれたかったこと。

あった事実を書いています。

自分の感情を交えて書けば、
書ききれないぐらい色んなことが
ありましたよ。

それは置いておいても、
叔母が夫を亡くしたあとも
義実家で人生を全うしたことで
義父母との関係がどういう物だったか
第三者でも分かるし
お葬式に多くの友人が来てくれたことで
どういう人だったかお分かりませんか?

私が叔母をわざわざ
ageる必要のない現実です。

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