母が離婚を拒んだ、びっくりな理由。
昭和のこと、父が不倫相手と一緒になりたいんで
離婚してくれと言ってきた。
私は小学生で、
母を陰で泣かせている父が大嫌いだった。
母はとりあえずつっぱねて、
私を連れて母実家に帰った。祖父母は優しかった。
そのうち不倫相手に子供ができた。
父は子供を私生児、婚外子にしたくないと、
何度も離婚を頼んできたが、母は却下し続けた。
子供が生まれた。父待望の男の子で、
離婚要請は激しくなったが母は(ry
そうこうしているうちに、昭和51年になった。
民法が改正され、離婚後でも結婚していた時の姓を
名乗る事が出来るようになった。
それまでは離婚したら、
旧姓に自動的に戻らねばならなかった。
母は手のひらを返したように、離婚に応じた。
実は、母の旧姓は、日本に数軒のいわゆる珍名さん。
父の姓は逆に、よくある姓ベストテンに必ず入る平凡さん。
母は昔から旧姓が嫌いというより、
いろいろと不便でならなかった
(第一に、普通に読めない)そうで、
「慰謝料も何も要らないけど、この平凡な姓だけは欲しい」
と離婚を拒んでいたのだ。
それが離婚しても姓を変えなくてよくなったと知り、
「民法ナイス!」と即、緑の紙にすぱーんとハンコ。
ま、弁護士入れて、慰謝料も養育費も払わせたけど。
母の兄弟は珍名を継いでいろいろと面倒くさいらしい。
PCや携帯でも、まずは辞書登録しないとならんしね。