就活先の社長「なにやってんの? 電話出て。これも面接だよ」

就活(パートだけどw)終了記念に投下。

就職情報誌を見てたら、
電車で隣駅の距離でパート事務を募集していた。

個人でやってるデザイン事務所のようだった。
時給はそう高くはないけど勤務時間が
希望に合ってたので早速電話したら
履歴書を持って明日の10時に
面接に来てくださいとのこと。

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翌日訪問したら、20畳ほどの部屋の隅に
衝立で仕切られた応接セットがあって
そこで面接が始まった。

ガランとした部屋で
社長と名乗る40代ぐらいの男性と2人っきり。
いかにも神経質そうに右足を貧乏ゆすりさせて、
テーブルを中指で高速で叩く様子に
なんか・・・嫌だな、と思った。

面接中、電話が鳴った。
丁度質問していた所だったので
言葉を切って黙っていた。

すると「なにやってんの?
電話出て。これも面接だよ」
と言われた。

ビックリしたが、とりあえず
「はい、○○デザイン事務所でございます」
と出た。

そして「○○さんと仰る方からです」
と受話器を渡した。

険しい口調で30分近く話し込んでいた。
途中かなり口の悪さが目立った。

いくらなんでもちょっと失礼だなと思い、
もし採用なんてことになっても
断ろうかなと考え始めていた。

電話が終わるとA4の書類を数枚渡され
「コピー2枚ずつ。これも面接だよ」
と言われた。

仕方なく事務所の隅にある
コピー機を操作しながら、
やっぱり断ろうと思った。

社長と合わないこともそうだけど、
事務所に活気が無さ過ぎる。
この会社、本当に動いてるんだろうか?って感じ。
機材には埃溜まりまくりだし。

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なんだかんだで解放されるまで
2時間近く経っていた。

そしてその2日後
「会社を畳むことにしたので
面接の話は無しということで」
と電話があった。

つい「でしょーね」と言ってしまった。
本心から。

ちなみにその会社、
一週間ほど経って車で前を通ったら、
入口がベニヤ板で塞がれていた。

それから少し経った頃、
近所に新規開院する個人病院が
事務員を募集していたので
履歴書を送ったら、
面接の日時を奥様らしい
上品な声の女性から連絡してきた。

病院はまだ完成してなくて、
院長の自宅の応接間で始まった。

一番最初に聞かれたのは
「皮膚科なので、みたくないものを
目にすることもあるが
あなたはそういうの大丈夫ですか?」と。

どう答えていいのか分からなくて
「大丈夫です」と答えたが
それが正しかったのかどうか分からない。

あとはごく普通の質疑応答があり、
最後に応募者が13名いることと、
採用は2名だと言う事を聞かされた。

その時点でたぶん無理だなと思っていたが、
数日後きれいな自筆の手紙で
不採用を知らされた。
品番からして多分5000円ぐらいの
洋菓子の詰め合わせも一緒に送られてきた。

新規の病院だからこんなふうに
丁寧にお断りするんだな、
医者って大変だな、と思った。

が、その話を友達にしたら、
多分私は応募した時点で
不採用だったと思うよと言われた。

「だって患者さんからしたら、
近所の奥さんがいたら嫌じゃん」って。
なるほど。

その後、事務パートに絞っていたせいか
一年ぐらいかかったけどようやく就活は終わった。

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