彼女ではないのに「ご飯作りにきた」

彼女ではないのに「ご飯作りにきた」

正月に帰省したときにテレビを見ていた兄が

「インフルエンザが流行ってる」で思い出した修羅場。

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兄が大学生で一人暮らししてた時に、
風邪で熱が出たのでバイトを休んだ。
 
兄は薬が効いてるうちに買い出しに行って、
食料も薬もポカリもユンケルも買い、
万全の体制で風邪に挑む覚悟だった。
病院が嫌いなので、なんとしても自力で治すつもりだった。
 
そしてバイト先で知り合った出来立て
ホヤホヤの彼女Aさんに
 
「風邪が伝染るといけないから来ないでね」
 
と連絡していた。

ちゃんと自炊して雑炊作って、
薬も飲んで布団でウトウトしていたら、
夜の7時頃チャイムが鳴った。
 
来ないでって言ったのに彼女が来ちゃったか~ 
と思いながらドアスコープ覗いたらバイト先の女性Bさん。
 
職場でなにかあったのかと驚いてドアを開けたら
 
「ご飯作りにきた」
 
とのこと。
ちなみにこの時、兄とAさんは21歳。Bさんは25歳。
Bさん、両手にスーパーの袋を重そうにぶら下げて
 
「廊下寒いから、とにかく中に入れて~((´д`))サムイ」
 
と強行突破する勢い。
Bさんはバイトの先輩でいろいろ教えてくれたけど
特に親しい訳でもないし、そもそも彼女ができたんだから他の女性を
招き入れる訳にはいかない!って熱があって
寒気がするのに玄関で追い返そうと頑張った兄。
 
そんな兄に
 
「顔が赤いよ?熱あるんじゃない?ホラホラ寝てなきゃ?」
 
とか強引にグイグイと入ってきてしまった。
体調も悪いし、自分もちゃんと計画的に
買い物してきたので問題ない。帰ってくださいと
直球で言っても、作ったら帰るから、寝てていいよ、
気にしないでってBさんもめげずに食い下がる。
そして勝手にキッチンに入って袋から野菜出し始め
 
「兄君はしんどくても我慢しちゃうタイプなんだね~ 
こういう時は頼ってくれていいんだよ??」
 
ってのが一番ムカついたそうです。
我慢してねーよ。帰れよ。今の状態が我慢状態だよ。
って言いたかったけど今後の仕事に響くかな?
って遠慮しちゃったんだって。
何を言っても出て行こうとしないし
 
「包丁どこ~?」
 
とか調理始めそうな勢いにウンザリして、
Bさん無視して携帯もってトイレに籠城し、
バイト先のチーフ(男性30代)に電話して
事情説明し助けてもらうことに。 
しばらくするとチャイムが鳴ったので、
トイレから出てドアを開けたらチーフじゃなくて彼女のAさん。
 
「来ちゃった(´∀`*)」
 
キッチンからBさん登場。固まる両者。
兄曰くどちらも相手と兄を交互に
見ていた様は鳩のようだった。との事。
 
どういうこと?って聞く彼女の様子で
ピンときたのかBさんが彼女に
 
「私のほうが先なのよ」
 
と、勝ち誇ったかのように宣言。
自分が正式な彼女で相手は浮気相手と誤解させるけど、
後で兄から攻められたら
「今日は先に来てましたって意味。Aさんが勝手に誤解した
と言い訳できる絶妙な一言。
 
瞬時にそういう言葉を出せる女って怖いと思ったそうな。
Aさんも
 
「え?Bさんとも付き合ってたの?」
 
とBさんの策略にひっかかり、
怒ったり泣いたり収集がつかなくなっていった。
 
兄が説明しても酷いと泣くばかりのAさん。
Bさんはうすら笑いで見てるだけ。
そもそも説明する事があまりなくて困ったそうな。
そこにチーフがやって来た途端にBさん動揺。
チーフがA・Bさんに
 
「兄君、具合悪いのに何してんの?」
 
ってニコリともせず聞いたら、
2人共(;^ν^)ぐぬぬ… 
 
チーフ「とにかく兄君、いいから布団に入ってなさい。
熱は?ご飯は?食べた?薬は?」
 
って気遣ってくれてる隙に
 
B「あ… じゃあ、帰ります…」
 
と、こっそり出ていこうとする。
 
兄「それ、いらないんで持って帰ってください。」
 
キッチンに広げられた野菜やスーパーの袋指差して言ったら、
悔しそうな顔して全部袋にすごい勢いで突っ込んで
持って出て行った。
彼女Aさんは突っ立ってしくしく泣いてるだけだった。
それを見たチーフが
 
「兄君を休ませないと。君も帰りなさい。」
 
って帰らせチーフも帰った。
その翌日から酷い熱と咳と背中の痛みで、
やむなく病院に行ったらインフルエンザだった。
 
10日ほど学校もバイトも休むハメになってしまい、
久しぶりにバイトに復帰したらなぜかAとBが結託して
兄が女を弄ぼうとした二股野郎ってことにされてて
女子従業員から冷ややかな扱い。
 
Bはチーフから風紀を乱すなと怒られたのが
腹に据え兼ねたらしい。
 
兄も体調が悪い兄を気遣うどころか、
自分可哀相と泣いたり怒ったりするし、
後日話を聞こうともしないAさんにがっかりで
そのまま自然消滅。
その話を実家で一緒に聞いていた兄嫁さん。
ニヤニヤしながら
 
「そんで、なにも知らずにそこに新しく入ったバイトが私。」
 
兄が寝込んでいる時に雇われ、
居づらくなったAさんが辞めたのでそのまま継続して
バイトしてたんだけど、一緒に働くうちに
 
「そんなにモテる女癖悪い人なの?」
 
って疑問がわき、話してみたくなったのが
きっかけなんだそうだ。
兄と兄嫁さんが学生の頃から付き合っていたのは
知ってたけど、こういうきっかけとは知らなかった。 

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