高校に入学して1週間も経たないうちに
車に轢かれて左足を複雑骨折と診断された。
それまで松葉杖など使ったこともなく不自由な生活が続いてた。
階段は松葉杖と手すりを使ってうまく昇り降りしていくんだけど、
ある雨の日の放課後に階段を降りていて
中間踊場のところで濡れた床が原因で
松葉杖が滑って派手に転んでしまった。
中間踊場で転んだので命や身体に危険はなかったが
松葉杖が下まで落ちていってしまった。
松葉杖がないと歩けない状態なので困り果てていると
生徒会という腕章を巻いた女の人が近づいてきた。

嫁「こんな所で何遊んでるんですか?ふざけてるんですか?」

俺「えっ……(´;ω;`)」

これが嫁との初会話。

あとから聞いた話だが嫁はどうやら放課後に
学校で遊んでる連中を見つけすぐに帰るように促すため
生徒会で学校をパトロール(?)していたそうだ。
そこに階段の方から物音と男の叫んでいる声(俺の悲鳴)が聞こえて
遊んでいる生徒がいるのではないかと思ったらしい。
すぐに俺の足に巻かれてるギブスと落ちている
松葉杖を見て状況を把握した嫁はすぐに
松葉杖を拾って俺に渡し更に階段を降りるのも手伝ってもらった。
嫁は終始勘違いしてごめんなさいと謝っていたが
こちらとしては助かったのでもういいですよと言って
その場で解散。

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次に会ったのは夏休み前の期末テスト期間中だ。
医者からちょっとずつ運動していっていいよと
言われリハビリと気分転換も兼ねて外に散歩しに行くと嫁と偶然出会う。
そこで改めてその時のお礼をしてついでにメールアドレスを交換した。

テニス部に所属していた自分はその時はメールどこのではなくリハビリに必死だった。
もうマジで心折れそうなぐらい辛かった……
元通りに走れるか自分じゃ分からないしあまり無理しては
ダメってのは分かってるがやっぱり焦ってしまうし……
あの時は生きた心地はしなかったなw
嫁とは近況報告中心の他愛もないメールを続けていると
地元の花火大会と夏祭りへのお誘い。
特に断る理由もなく、息抜きになるかなと思いこちらも承諾。

待ち合わせ場所に行ったらまあビックリしたね。
浴衣姿の嫁がいて似合いすぎて衝撃を受けた。
元々綺麗な人だなぁとは思っていたが普段の制服の時と雰囲気が全く違いドキドキした。
嫁は俺を知る人ぞ知る花火がよく見える穴場スポットへ連れていってくれた。

花火は穴場スポットのおかげでいつもより静かにみれて
満足した俺は嫁に改めてお礼を言うと嫁が俺の手を握ってきた。

嫁「俺くん……大丈夫?」
俺「足ですか?それなら大丈夫ですよ」
嫁「違うよ。俺くんすっごい辛そうな顔してたもん。私でよかったら聞くよ」

もうなんかその瞬間もう色々こみ上げてきて泣きながら
リハビリの辛さや今後の不安など吐いた。
そんな情けない俺を黙って頭をポンポンしながら
「頑張ろうね」と聞いてくれた嫁の優しさに惚れた。

卒業式の日に嫁をあの転けた階段の
中間踊場に呼び出して告白した。その時は嫁が号泣していた。

娘に馴れ初めを聞かれて色々懐かしいきぶんになったので
何となくここに書かさてもらいました。

需要あるみたいなんで俺の柔らかい松葉杖の話を……w
前の書き込みの通り嫁の卒業式に告白してから4月からは嫁は料理の専門学生、
俺が高校生という構図。その頃には足も元通りにテニス部に復帰、
アルバイトも初める。嫁は専門学校で料理について一生懸命勉強し、
アルバイトも始めた多忙な生活を送っていた。
自然と会う時間は減っていったが夏休みは思いっきり遊ぶぞ!
と約束をしていたのでさほど寂しい思いはしなかった。
そして貯め込んだお金を使い関東へ旅行に行った時に
俺は必死に我慢をしていたが嫁から上目遣いで求められ初の○○○。
童貞だった俺の松葉杖は興奮しすぎてすぐに果てたよ……

付き合ってからはホント喧嘩は数える程しかしてない。
その喧嘩は今も思い出すような大きな喧嘩だけどw
順調に付き合って初めて迎えるクリスマス、嫁に家に招待された。
何でも親が俺と話し合いということ。
俺は何か怒られるんじゃないかと情けない話
ビクビクしながら家に向かったの覚えてるよw
そして家に着きリビングに入ると嫁の両親が座っていた。
ニコニコしながら座っている嫁のお母様。
その横で真顔の厳つい風貌をしたスキンヘッドの嫁の親父さん。

あっこれダメなやつだ……〇される……と思ったよこれマジで。

嫁が、ここ座ってて!今お料理持ってくるね!今夜は全部私が作ったんだよ!
と上機嫌にリビングに向かったが俺はそれどころではなかった。
親父さんと対面する形で座った。
俺はアホなりに頭をフル回転させた。何を話せばいいのか……えっとえっと……みたいなw

するとお母様が話しかけてくれた。

嫁母「初めまして、嫁(本名)の母の〇〇と申します。
いつもうちの娘がお世話になっております」
俺「あっえっと、初めまして!俺(本名)と申します!!
あっ、これ!あの!少ないんですが羊羹の詰め合わせです!!
皆さんで食べてください!」←まだ緊張してる
嫁母「あら!気を遣わなくていいのに偉いね。これ冷蔵庫に入れてくるね」
俺(ああああああお母様行かないでぇぇぇぇ!)←絶望

なんと嫁父と2人きりになってしまうハプニング!俺ピンチ!終わった!
と思っていたら嫁父が真顔で話しかけてきた。

嫁父「俺君と言うのかね。じゃあ俺君。
買い物に付き合ってくれ。今日飲む酒がなくてな。」

と言われアカンこれ締められるなと思いつつ
拒否権はなさそうなので黙ってついて行くことに。

コンビニかスーパーに行くと思いきや
薄暗い公園に入っていき嫁父がベンチに腰をかけた。

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薄暗い公園→人目がつかない→誰も助けに来れない→今からボコボコにされる

という思考になりビビりまくる俺ww

嫁父は俺にベンチに座るように言い少し離れて座った。

嫁父「タバコの匂いは平気か?少し吸わせてくれ」
俺「あっ、えっ、大丈夫っす!はい!すんません!」
嫁父「そんなに緊張しないでくれ……単に男と男の話をしたかっただけだ。」

と言われて締められると思っていたらのでポカーンとなる俺。

嫁父「娘がいつもお世話になってるな」
俺「いえ、とんでもございません!こちらこそお世話になっております!」←まだ緊張してる
嫁父「○○(嫁の名前)は俺たち夫婦の自慢の娘なんだ。優しくて思いやりのあるいい娘だ」
俺「そうですね、いい人です」
娘父「君は娘のことが好きか?どういうところが好きだ?今後どうしていきたい?」
俺「はい、大好きです。俺のことを理解してくれてます。
言いたいことがあったら素直に言ってくれてます。何より一緒にいて楽しいところです。
○○(嫁の本名)がどう俺のことを考えてるかは分からないですが
嫁も大好きと言ってくれるならば、人生を共にしたいなと思っています。」

そう言うと嫁父はゲラゲラと俺のことを指をさして笑った。

嫁父「ハハハwwww真面目かwwww
ちょっとからかおうとしたら真面目に答えやがってwwwwあーおかしいwwww」
俺「ちょっと!緊張した俺が馬鹿みたいじゃないですかwwwww」←ようやく緊張が解ける

しばらく笑いあったあと嫁父が色々と教えてくれた。
嫁父「娘が君のことをすごく楽しそうに話すんだよ。
それで俺は親バカだから嫁がこんなに想いを寄せてる彼氏が
だらしない中途半端な奴だったら認めないつもりだったんだよ。
まあ君なら大丈夫だな。これから娘のことをよろしく頼むよ。」

ちょっとしたら修羅場(?)と言ったらこれぐらい。
俺の両親も
こんなにいい人がバカ息子と付き合ってくれるなんてむしろこちらがありがたい。
と言いお互い両親公認で付き合った。

その後は無事に高校を卒業し資格を取りまくった甲斐もあって
一部上場企業に就職。
嫁は俺の両親が経営してるケーキ屋にパティシエとして働くことに。

就職して2年目に仕事も落ち着いてきた
しプロポーズしよう!と思ってかなり悩んだ。

悩みの内容はどこでどのタイミングでするか悩んだ。

それでふと思いついたのは嫁と出会った場所だなと。

高校卒業してまだ2年しか経ってなかった。
だからほとんど知ってる先生だったので
まずは許可を取りに元学年主任と担任へ相談。
学校の一部を借りてプロポーズをしたいと話し、
そこでプロポーズをしたい理由や相手のことを話すと快諾してくれた。
まあ借りたい場所を言うと驚かれたけどねw

最初は場所だけお借りするつもりだったが担任が
「教え子の一世一代の勝負頑張ってこいよ!」
と背中を押していただいていざ当日へ!

日付は俺が嫁に告白した日だ。
俺は階段の中間踊り場でスタンバイしてると嫁が来た。
嫁は驚いた顔をしつつ近寄ってくる。

嫁「なんでここにいるの?」
俺「ちょっとした用で来ててね。ここ通る時に懐かしいなと思ってさ」
嫁「懐かしいね……初めて会ったのもここだし告白されたのもここだし」
とちょっと照れてつついう嫁に俺は指輪を差し出した。
俺「あの時、立てなくてどうしようもない時に○○が支えてくれた。
思えばあの時初めて支えてくれたよな。
これからも俺のこと支えてくれるか?」
嫁「こちらこそよろしくお願いします」

嫁は号泣してたwwwこの後、協力してくれて
見守っていた元担任や携わった先生達に胴上げされたwww

その後は嫁両親、俺の両親に挨拶し無事に結婚。

結婚式では元担任が隠し撮っていたプロポーズの様子を
流されて恥ずかしかったwww

すげぇグダグダしてて文才もない文章ですまなかった。
一昨日娘に色々聞かれて思い出したら懐かしくなって
なんか誰かに話したくなったよw

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