友「あの子どう?」  俺「あんなババアお断りだ!」 結果

友「あの子どう?」
俺「あんなババアお断りだ!」
そのババアと結婚しました。

出会いは友達の職場に高校卒業後に入ってきた嫁を紹介されたこと。
当時の俺は、中学生以上はババアだと本気で思ってた。

そんなんだから30超えても結婚できずにいて、
哀れに思った友達が嫁を紹介してくれた。
なぜ一番若い嫁をあてがったのかと言うと、
出来るだけ歳下の方が俺も乗り気になるだろうと思ったようだ。

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だけどやっぱり高校を卒業した女、
と聞いただけでババアだとしか思えず拒絶。
それでも強引に友人は俺と嫁を会わせようとしてた。
仕方ないので直接会って断ろうとした。
ついでに言うと嫁も断ろうとしてたらしい。
俺と会った時、(このお兄さんだけは絶対ない!)と思ったんだとか。

で、いざ会った時もお互いに印象最悪。
俺は俺でおっさんの癖に嫁をババア扱い
(口に出したわけじゃないけど、顔に出てたそうだ)、
嫁は(うわ…機嫌悪そう…ないわこんなおっさん)で、
間違いなくうまくいかないと思ってた。
お互い適当に終わらせようと挨拶したら、嫁の態度が一変した。

嫁「あの…もう一度おねがいします」
俺「は?」
嫁「もう一度!もう一度声聞かせてください!!!」
俺「…え、〇〇…で
嫁「ひょおおおおお!!!!!!」

嫁、声フェチでした。というかオタクでした。
あまりにも俺の声が好みすぎて俺の態度の悪さやも
好みのタイプではない(俺はフツメン)
だということも吹き飛び興奮してしまい、
大声で叫ぶ嫁。恥ずかしかった。

嫁「ああああ…!よ、嫁って言います!」ウヒョヒョ

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嫁のテンションが上がりまくった所で適当にカラオケ。
解散した後に、友人が「良い子だろ?オタクの割に見れる顔だし。
お前からしたらアウトかもしれんが充分若いし」と、
言うも中学生以上は以下略だったし、
あのテンションにもドン引きしたので俺拒絶。

連絡先は貰ったものの、
こちらから連絡することはないだろう…と思ったし、
実際に連絡はしなかった。
というか向こうから直ぐに連絡が来た。
電話で俺の声が聞きたかったらしい。
随分積極的だな…と思いつつ適当に会話する。
しかし、話してる最中に嫁がほかの女とは違うことに気がついた。

まず、お礼をきちんと言えること。
次にそこまで俺の容姿を貶さないこと。
へえ、こんな女もいるんだな。と思った。
ちなみにこの数ヶ月後のデートで嫁が
「割り勘で!だったら私に全額出させて!」と言ってきたのだが、
これもかなり驚いた。

他のがめついおばさん達とは違う嫁に、
こいつなら大丈夫かも、と思えるようになってくる。
オタ特有のテンションに引くことも有ったが。

ある日、嫁に聞いてみた。
俺「なんで奢ってー、とか、どこどこ連れてって!とか言わないの?」
嫁「推しからお金取ってもしょうがないでしょ?推しにはお金をかけるんですよ!」
俺「 はぁ…」
嫁「まあ第一印象は最悪だったけどね!でもその声が堪らなく好き!
ねぇ、腐女子の1番の夢ってなんだと思う?」
俺「…推しに尽くすこと?」
嫁「推しと結婚することだよ。」

嫁、俺に逆プロポーズしてきた。
そんなわけで、ババアとおっさんだとお互いに思ってた俺達は、
推しと推しに尽くす腐女子の関係になり、恋人になり、夫婦になった。

12歳差の結婚。すると俺もいくつか変わったことがあった。
嫁と同世代ならババアと思わなくなったし、
女性の中にも厚かましくないのがいることがわかった。
そして何より子供の可愛さ。年子の姉妹がいるが、
可愛くて可愛くて仕方がない。

読み聞かせを夫婦交代でしているが、嫁の血を引いたのか姉妹も声フェチなのか、
嫁より俺の読み聞かせの方が好きだと言っており、
幼稚園でも同じ組の友達に
「ぱぱのこえかっこいいの!」と教えており、
近々娘達の友達の女の子達がうちに遊びに来るようですw

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