嫁がいつもお粥に薬を入れてくれていたが実は・・・

知らない方が良いことってあるわけだけど、
俺の知り合い男が

「出来ることならあまり知りたくなかった」

と言っていたことがあって、
その話が結構衝撃的なものだった。
その知り合い(以下A)は40代の既婚で、
しょっちゅう体調を崩す。
その度に病院に行っているようなのだが、
診察ではいつも「ただの風邪ですね」と言われて
粉薬が処方されるようだ。

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Aによると「薬が死ぬほど苦手」で、
いつも奥さんにその粉薬をお粥などに混ぜてもらっていたらしい。
「お粥に混ぜるのはどう?」と提案したのは奥さんで、
Aは最初ためらったもののやってみたら
全然薬っぽさが感じられなかったので、
ずっとその様にして薬を飲むことにしていたようだ。
そしていつも風邪は2、3日で治っていた…ということだった。

だが今年の夏に奥さんがAに
「もう罪悪感に耐えられないから本当のこと言ってもいい?」と言った。
Aは「ああ、浮気でもしているんだろうか…」と思ったが、違ったようだ。
奥さんは「実はお粥に薬を入れてなかったの。
最初はただうっかり入れ忘れただけなんだけど、
そのことをあなたに言うに言えなくて。
でも結果としてすぐ治ったでしょ?
だからそれからも『入れなくていいか!』と思っちゃって」と言ったようだ。

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奥さんとしては、
「たかが風邪くらいで薬を飲む必要はない。
飲まなくて済むなら飲まない方が健康にいい」
という考えのようだった。
奥さんは
「本当にごめんね。でもプラシーボ効果って本当にあるんだね。感動した」
とも言っていたらしいが、Aは驚きすぎて言葉が出なかったようだ。

確かに、薬を飲んでいるつもりが全く飲んでいなかった…
という事実を急に突きつけられたらそりゃ驚くだろう。
毒を入れられるよりは何も入ってない方がマシかもしれんが。

Aは、奥さんが自分の為にやってくれた事だとは理解した。
でもかなり腹が立ったので害のない復讐をしたそうなのだが、
その内容がちょっと可笑しかったわ。

Aは会社帰りに会社近くのスーパーで
激安の鶏肉のから揚げ(100グラムあたり100円位)を買った。
そして帰宅してから奥さんの目を盗んで皿に乗せ、
「これ、高級地鶏のから揚げ。デパ地下で買ってきたよ」と言ったようだ。
奥さんはそれを食べて「やっぱり高級食材は違うね!」
と言ったということだった。

Aは俺に向かって
「プラシーボ効果って本当にあるんだなぁ」
と感動気味に言っていたわ。
似た者夫婦だ。
奥さんへの種明かしはその内するつもりらしいわ。
何だかんだあるみたいだけど、夫婦っていいなと思ったよ。

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