うちの子が1歳半のときのこと。
たまたま引っ越してきた近辺には小さい子がいなくて
近所にいる子供は高校2年生の女の子ぐらいだった。
その女の子がえらく小さい子が好きみたいで、
うちの子を見かけると
すっ飛んで来て可愛い可愛いって遊んでくれるような子だった。
近所を歩いてるだけでも
「可愛いな〜」
って外にでてきてずっと眺めてるくらいのメロメロっぷり。
その子の家は両親との3人家族で
休日もよく3人で出かけており、
玄関先などで出くわすと、
女子高生がうちの子を見て
「可愛い〜」
って言い、お父さんが
「お前もちょっと前まではあんなんだったんだぞ〜」
って返す、そんな感じの微笑ましい会話を聞いたりしてた。
他に小さい子はいなかったけど、幸いなことにうちの子は
あんまり夜泣きもせずギャアギャア泣くタイプではなく、
出先でも大人しいので比較的近隣住人との関係も良好、
穏やかで静かだった。
そんな家族のお母さんとお父さんがある日うちに来て
「お願いがある」
と言い出した。
そのお願いが
「娘に子育ては大変だ、甘く見るなと、
いろいろ辛いことなど教えてやってほしい」
ということだった。
なんと、娘さんうちの子で火がついて小さい子が好きになりすぎて
「子供欲しい!」
ってなったようで、妊娠してしまったらしい。
まだ高校生だし子供に子供なんて…って感じで
親は諦めて欲しいと思ってるようで
「子育てを甘く見てる!大変なんだぞ!眠れないんだぞ!」
って何を言っても
「○○さんちの○○ちゃんは(うちの子)いつもニコニコしてる!
眠れないぐらい泣いたりしてないじゃん! 」
「○○ちゃんが泣いたら泣き止むまで
私もずっと起きてていつも聞いてる!早く眠れたらいいねって祈ってる」
って、うちを例に出して親を説得しようとするらしい。
泣き声聞こえてるんだってちょっとビックリ。
それで、うちの子は確かに比較的育てやすい方なので
世の中こんな子ばかりじゃない…ということは教えてあげたけど。
結局、女子高生の意志は固く学校やめて産んでしまった。
ちなみに頭のいい高校だったよ。
父親である1つ年上の高校生も、卒業してすぐに働いて
結婚していまも普通に上手く行ってるようす。
自分が(自分のこが?)他人の人生変えてしまったことが
修羅場かな。