酔っ払い3人に絡まれたタクシーの運転手が缶コーヒーを持って降りてきた

武勇伝なのかもしれませんが・・・わたしの修羅場。
まとめたつもりだけど長くてスミマセン。

同僚OLの披露宴&2次会帰りに
一緒に参加した同僚と女2人で繁華街でタクシーに乗った。
道が混んでてなかなか進まないでいると
前方に車道に出た4~5人のスーツ姿の酔っ払い。

私たちの乗るタクシーが
その人達にクラクションを”プッ”(危ないよ、どいてって程度だった思う)
とならしたところ

そのうちの1人が

「なんだテメ~」

みたいな感じで運転手さんの窓越しにきて
ごちゃごちゃ言い出した。

スポンサーリンク

運転手さんは

「危ないですよぉ」

とか言って刺激しないようにしてたんだけど
ほかの仲間2人が加わって3人で絡みだした。
(その時点で私たちは怖くて固まってた)

そのうち相手の1人がタクシーのワイパーを掴んでグニッ!
と曲げてしまった。

すると運転手さんは私に向かって

「お客さんすいません、110番してもらえますか?」

と。

わたし→コクコクコクコクと
機械のようにうなずく(同僚後日談)

そして運転手さんはなぜか
横にあった缶コーヒーを手に取り車を降りる。
缶コーヒー1本あげてなだめるの?!
そりゃ逆効果だ~!と思っていると、
相手が運転手さんの髪をつかんだ。
次の瞬間なんと運転手さんその缶を握ったままパンチ。
それ武器?!武器なの!?
そしてあっという間に3人倒してしまった。
ホントあっけないくらい。
テレビでみるような大きく振りかぶって
ウオリャ~って殴りかたじゃなくて
ガシッと掴んでゴンッと殴ると
相手はその場にグシャと潰れるような感じ。
イメージしていたケンカと違って
なんか地味だなっていうのが本音。

その後、残りの仲間が割って入り話していると
警察登場。次々とパトカーがいっぱい来た。
ちなみにわたし110番してません、固まってました。

運転手さんは他のタクシー呼ぶんで
乗り換えて下さいと謝ってきたけど、
警察に囲まれた高揚感なのか、殺し屋の仕事を見てしまったせいなのか
妙な興奮状態に入り込んだ私と同僚、

「最初からあったことを警察に話します!運転手さん悪くないもん!」

スポンサーリンク

と興奮MAX。

その場で話をするんだと思ったらパトカーに乗せられ○○警察署へ。
パトカーの中で警察官同士が話してたんだけど、

「3人とも同じように殴られてた、あれは正確に狙ったんだろうな」

というのを聞き背筋が凍ったのが第二の修羅場。
そして友人と一緒にパーティードレスのまま
事情聴取?を受けました。

年配のお巡りさんに運転手さんは
悪くないってことを言ったら、お巡りさんが

「じゃあ彼はカッとなって殴ったんじゃなく、
あなた達2人を暴漢から守ったってことだね?」

「あなた達が身の危険を感じたってことだね?」

という若干の誘導尋問に喜んでのっかりその日は終了。

タクシー会社が無料で自宅まで送って下さいました。
後日、運転手さんと上司の方が私たちの会社へ謝罪にいらっしゃることに。
わたしの部署では殺し屋が来る!って話でもちきり(笑)
私たちも上司に同席してもらい挨拶すると、
運転手さん会社のロビーでまさかの土下座未遂。
一同びっくりしてやめて~~と全力で止めました。

なんでも私たちの証言で事なきを得たそうな。
それでも警察に1泊したらしい。

運転手さんは元自衛隊で空手家。

会社を首になっても不思議じゃないところだった。
反省してます。と。
でも私たちが、すごかった!強かった!と話すと
めっちゃうれしそうだった(反省してる?)

同僚が缶コーヒーについて聞きました。

「あれは護身用ですか?」

と。

違いますとは言っていたけどあれは絶対武器として常備してるんだと思う。
あれ以来わたしの中では缶コーヒーを飲む男=ソルジャーです。

でも今になって考えるとお客ほったらかして
ケンカすんのはどうかと思う。
もしやられちゃったら残された私たちどうしてたのよ。

スポンサーリンク