ウォシュレットが壊れたので書いてみる。
俺は痔だった。
痔のせいで両親と妹から絶縁を言い渡された。
大学に入るのと同時に家を出て、
そこで出会ったのが嫁だった。
夏の暑い日に、コンクリの上で友人と数人で涼んでいた俺達に、
誰かが声をかけた。
「コンクリの上に座っていると痔になるよ」
その時の俺のリアクションで、嫁はピンと来たらしい。
それから、何かと俺との距離を詰めてくる嫁。
二人の距離は縮まるが、男女の関係にはならなかった。
俺には痔によるトラウマがあって、
ある種の人間不信になっていたからだ。
そんな関係を一年以上続けて、嫁の誕生日に、
嫁の部屋に招待された。
俺は他の友達も呼ばれていると思っていたんだが、
部屋に入って初めて嫁と二人きりだとわかった。
微妙な空気が流れる中、ケーキを前に嫁のカミングアウトが始まった。
嫁「笑わないで聞いて欲しいんだけど、私、痔なんだ」
嫁は涙を溜めながら、今まで誰にも相談できなかった事、苦しんでいる事、
もしかして俺も痔なのかと思って近づいた事を告白した。
そして、痔は関係なく俺に好意をもったと、
近づいた目的が痔の仲間と言う不純な動機だったので
フラレてもしょうがないと涙を流した。
俺も泣いていた。
俺も痔の出血を止める目的で
妹のナプキンを無断に使用した事を始め、全てを嫁に話した。
二人で抱き合いながら号泣した。
そして、俺と嫁二人の痔との戦いが始まった。
二人で病院を探し、春休みを目標に手術をする事にした。
お互いの通院には付き添った。
お互いの病状も確認し合った。
お互いの手術が終わった後に、二人で暮らし始めた。
大学を卒業して、一年近くたった嫁の誕生日に入籍した。
子供はまだ作っていない。
嫁の痔と、その原因の便秘が完全に治るまで待とうと話し合っている。
ナプキンを使ったのは、出血量が半端無くて、
ティッシュを大量に使っても、あっという間に大変な事になったからです。
ちなみに妹と母とは和解してます。
嫁が冷静に説明してくれて、
自分が近親相○でも同性愛でもないと理解してくれたようです。
父はまだ怪しんでいるようです。
痔の原因が
「脱糞した状態で2時間以上かけて家まで歩いて帰った」
というのが信じられないらしいです。