クラシックピアノの演奏会で髪振り乱して全身でロック弾きまくった妹

10年以上昔の話で恐縮だが、嫁に行ってしまった8歳離れている俺の妹の話
幼稚園の先生と小学校の先生がいる親類からピアノをもらっていたので
我が家にはピアノがありいつでも弾ける状態だった
そして妹が小学校の頃に俺の聞いてた音楽に興味を持ち
本格的にピアノを弾きたいと思い自分からピアノ教室に通いはじめた
もちろん家に帰っても自分から練習して飲み込みが早く
周りから見てもどんどん上達したのがわかるくらいだった、

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中学になったある日、ムスっとしてピアノの前に座っていたので
どうしたのかと聞けばピアノの発表会に出るのはいいけど
発表会で毎回ある事に不満らしい

話を聞いた母が「いいよ、許すからやっちゃえ~♪」と言ったら
吹っ切って練習に励みはじめた

そして発表会(母が聴きに行ったそうです)、妹の番になって
演奏をはじめたとたん先生は目をまるくし、会場はざわついた
他の生徒達は先生が上げた数例の課題曲を弾いたが
妹が弾いたのは

 

「ジェリー・リー・ルイス」の「火の玉ロック」

 

髪振り乱し全身で弾きまくったとの事
私や兄が聞いていたのは洋楽、その影響で妹は
エルトンジョンとかビリージョエル、リトルリチャード等、
小学生でありながらピアノのあるロックが好きだった

妹の不満と言うのは「発表会で弾くのは好きな曲」って言ってたのに
先生が「この中から選べ」と言ってきて「無いです」と言ったら怒られた事

妹はピアノ教室に入る時、「好きな曲を弾きたい」と目標を言って入ったのに
先生は妹の上達を見てクラシックを弾かせたかったらしい

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母も好きな曲弾きたい為にピアノ教室通っているのを知っているので
先生に相談するが先生は「この子にはクラッシクを弾かせるべき」と平行線

母も妹もそういう事でいつ教室辞めようかと思っていたそうですが
先生の方が「今度好きな曲弾かせたあげるから辞めないでほしい」
と言われ続け我慢していたが発表会で
「好きな曲」と言いつつ「課題曲弾け」で
もう我慢の限界だったみたい

そして発表会では発表者の順番しかプログラムに載ってなかったので曲目が無い
(課題曲ばっかしだからかも)なので

「曲目がわからないのなら好きな曲弾いちゃえ」

となりました
(楽譜の方は耳コピとピアノを弾ける親類から拾ってもらったそうです)

騒然とした発表会の余韻が残る中、先生に母と妹が呼ばれたが

「好きな曲弾かせてもらえないのからもう来ない!」

と宣言してピアノ教室辞めたそうです
先生は「ごめんなさい!辞めないで!」と言ってたそうですが
妹曰く「今更?(笑」

それからは家で自分の好きな洋楽を弾いて本人も私達も楽しんでましたよ

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