さっきまでニコニコしてた母が 真顔になってて、冬なのに汗をかいている。 のんびり屋の兄がすぐさま 「母さん、どの辺が痛いの?」

2年前の話ですが・・・

近場で別居をしてる医者の兄が実家に帰ってきて、
久々に家族団らんで夕食をしてた。

ひさびさに家族がそろって楽しくすごしてたんだけど、
気が付いたら母の口数が少なくなっている。
よく見ると、さっきまでニコニコしてた母が
真顔になってて、冬なのに汗をかいている。
どうしたのか聞いて見ると
「なんか胸のあたりが痛くって…でも大丈夫」

兄がすぐさま
「母さん、どの辺が痛いの?」
「どういう痛み?」
「ちょっと手握るからね」と
ここまでやってすぐに救急車を呼んだ。

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待っていたら危ないからと兄が主導して、
時間短縮のため、
我が家の車→救急車のリレー方式で搬送。
普段はものすごくのんびり屋の兄が、
今まで見たこともない俊敏さを発揮していたので、
私と父も「これはただ事ではない」と
車を出したり母の体を支えたり手伝った。

結果、心筋梗塞でした。
対処が早かったおかげで、症状の重さの割には
後遺症が「奇跡的」と言えるレベルでなかったそうで、
すぐに救急車を呼んだのも、
救急車を待たずにリレー方式にしたのも
正解だったそうです。

母はすぐにリハビリすら必要ない状態にまで回復し
退院、今でも元気にしてます。

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家族でまったりしている幸せな時間が
いきなり生きる死ぬの修羅場になったのは
本当に衝撃でした。
もし偶然兄が帰ってきていなかったら、
ここまで適切な対応ができなかっただろうなと思うと
今でも怖い。

母は意識があって会話もできていたので、
心臓マッサージや人工呼吸は必要ない状態でした。
リレー方式はやっぱり一般的じゃないんですね。

それとこの件で衝撃的だったのがもう二つ。
兄が救急隊員の方に
「搬送先は○○会病院
(兄の勤務先で、実家から一番近い大病院)で
お願いします。
△△科の××の家族だと強くお伝えください。」
と言っていたこと。

実際、大病院なのに
たらい回しなどされずにすぐに入れたようです。
そういう身内の優遇みたいな事が
(医者の兄がわざわざ言うからには)
あるんだな、と衝撃でした。

もう一つは我が家の車で搬送中に、
兄が勤務先に電話をかけ、
帰る間際だったらしい心臓外科のチームに頼み込んで
残ってもらったこと。
そのおかげで、すごく経験豊富で
腕のいい先生に執刀してもらえたそうです。

二つとも倫理的には間違っているかもしれませんが・・・。
でも、やっぱり私が兄の立場でも
同じことをしてもらうだろうと思います。

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