ラーメン屋の店長が奥さんを椅子で何度も殴りつけてるのを見かけたので

まだ自分が20歳の頃レンタルビデオ店でバイトしてた。
その日はたまたま閉店までで夜中の1時過ぎに車で自宅に帰ってた。
その時丁度自宅から5分かからない所にある
地元では有名なラーメンのチェーン店の前で信号待ちした。
ふと店を見るとまだ明るくて中に中年の男ひとり、
女性がふたり見える。
目を凝らすとその男、店の店長で女性は店長のお母さんと奥さん。
何か話し込んでるんだけど、明らかに怒鳴り散らしてる。

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信号も変わろうかと言う時にいきなり店長が
奥さんの顔を殴りつけた。
びっくりして見ていると奥さんが
店の床に転がったのを椅子を持ち上げて何度も殴りつけてる。
オレの家も死んだ親父がDV大好き男だったから
段々腹が立ってきて車をその場に放置して
店の自動ドアに飛び込んでいった。

その時丁度厨房から包丁持ちだした店長が座った眼で癇癪垂れてた。
完全に頭に血が上っていたから気にせず店長に近づいて
包丁をひったくり店の奥に投げ捨てた。
その間に店長のお母さんが奥さんを引きずって厨房の奥に隠れた。
店長がわめきながらが掴みかかってきたのを全力でねじ伏せて
執拗に頭を床に叩きつけた。
そのうち伸びて動かなくなったので携帯から警察に電話。
奥さんが真っ赤に膨れ上がった顔を氷で冷やしながら何度もお礼を言ってた。

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10分しないうちに警察が到着して伸びてるおっさんを見て
救急車を呼んでた。
オレはパトカーで警察署に連れていかれて
留置所で一晩過ごしたよ。
次の日の昼には家に帰ったけどオレの母はニコニコして
何も言わなかった。
話は近所中で噂になって店も潰れてしまったけど、
店側からは何も言ってこなかった。
3日後位に奥さんと奥さんのご両親が
自宅に菓子折り持ってきて色々話してくれた。
どうにか別れられた事、あの日はあのまま殺されていたんじゃないかという事、
店の経営がうまく行かず荒れていた事、
あの日の事を相手は覚えていない事。
奥さんが言った
「皆見て見ぬ振りをするけどまさか助けが来るとは思わなかった」
という言葉がなんだか昔のオレの家みたいだなぁと
母と一緒にしみじみ思った。

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