強烈なスパイクが後頭部に直撃「私子ちゃんをキズものにしちゃったね。責任は俺がとるから俺の女になりなよ」

10年前、中学生のころ私が経験した修羅場(?)
当時の私の大事件。長いかも。

私子・・・女、中学1年生、バレー部
A先輩・・男、中学2年生、バレー部、雰囲気が押尾学似。口癖は「俺の女」
B先輩・・男、中学3年生、バスケ部部長、学校1のモテ男

田舎の中学校に入学した私は、
小学生の時からの友人に誘われ女子バレー部へ入部。

うれしはずかしの部活デビュー初日、
強烈なスパイクが後頭部に直撃し転倒、床で額を強打し流血、
保健室へ運び込まれるという珍事を経験する。

スパイクしたのは男子バレー部二年生のA先輩。
運動神経のいい不良っぽいちょっとイケメン(押尾学似)だった。
そのA先輩に、担ぎ込まれた保健室で、
「私子ちゃんをキズものにしちゃったね。責任は俺がとるから俺の女になりなよ」
という謎の告白をされる。

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話したこともない先輩からのいきなり告白、
しかもこの状況で?と唖然としたけど、
男の人から告白されたのは生まれてはじめて、
しかもイケメンからの告白にぽーっとなってしまって、
ついOKしてしまった私は、
考えなしのおバカなおこちゃまだったと思う。
事件はここから始まる。

A先輩はチャラついた人だった。
付き合った翌日、物陰にいきなり私を引っ張ると、
私の額を満足そうに触り、
「私子ちゃんのたんこぶは俺の女の証だね」とか言われた。
翌週には、安っぽいどくろのネックレスをもらい、
「これは俺の女という印だから、肌身離さずつけとけよ♪」とのお言葉。
(もちろん中学はアクセサリーなど禁止なので付けなかったけど)
ついでにむりやりスカートをめくられ、
くまさん柄のアンダーをみられてしまう。

つきあって1週間で、「やっぱりこんな変な人は好きじゃない・・」
と後悔したけれど、付き合いを続けていく以上に別れを切り出すのは恐ろしかった。
だけど、3週間後に、「そろそろしよう♪」と迫られたときは、
さすがに身の危険を感じて「別れましょう」と切り出すことができた。
むしろそういう行為は、
12歳の当時はうすうす存在は知っていたものの、
ただ理解不能な恐怖のイメージだけだった。
A先輩は「俺の女になるっていったろ」と怒ったが私が
「無理です」を連呼するとしぶしぶ了承してくれた。
その翌日から、陰湿ないじめがはじまる。

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A先輩は、別れた翌日から、顧問がみていないと、
隙をみてはサーブやスパイクを私の居る方向にぶつけてくるようになった。
力のある男子の打球だと当たるとかなり痛いから、よけるのも命がけ。
同時に
・私子は三またをしていたから、こっちからふってやった
・私子は毎日2年生の女子の悪口を言っていた
・私子に毎日迫られた
とものすごい大ウソを流し始めたので、
それを真に受けたA先輩の仲間の派手な女子の先輩たちにまで、
「この性悪女!」とののしられる始末。
同級生は、「私子がそんなことするわけない」
と女子の先輩に抗議をしてくれたり、ずいぶん慰めてくれた。
私も悔しかったので意地でも泣かなかったし、
部活もやめなかった。
A先輩のことも、できるだけ無視することにしていた。
そんなこんなで2カ月たち、季節は夏へ。

毎年夏になると、私の地域では小さな夏祭りを開く。
私もバレー部の友達と、浴衣を着て遊びに行った。
私の浴衣は白地に赤い金魚柄だったと思う。
田舎の祭りだけど、焼きそばを食べたり花火を見たり楽しんでいた。
すると、A先輩を含む男子数名(ギャル男)と2年生女子数名(ギャル)に遭遇。
慌てて逃げようとすると、にやにやしたA先輩に
「私子、ちょっとこっち来いよ」と腕を掴まれた。
友達が「やめて下さい!」と私をかばうも、
A先輩の周りが同級生を追い払う。
私だけ、人ごみのない静かな境内に連れて行かれ、
周りを2年生に取り囲まれてしまった。

にやにやしているA先輩、面白そうな顔をしたギャル男たち、
なぜか怒っているギャルたち。
そのうち、ギャルにムナ倉をつかまれ頭からかき氷をドバー!とかけられ茫然。
ギャル1「おい私子、Aを騙しただけじゃなくバスケ部のB先輩にも手を出したんだって?」
ギャル2「お前調子づいてんじゃねえよ、B先輩はみんなのものなんだよ」
A先輩「もう一度俺の女になるんだったら許してやるよ」
当時バスケ部部長で、女子の憧れの的だった3年生のB先輩とは
話をしたこともない。

またA先輩の大ウソだと気付いたが、
もう絶対絶命の状況。私半泣き。
すると「お前ら何してんだよ!」と声がした。
振り向くと、B先輩と他の3年生の先輩たち、友達が立っていた。

友達たちはA先輩たちに追い払われた後、
すぐに近くにいたB先輩たち3年生の集団に助けを求めて駆けつけてくれたのだ。
B先輩「俺は誰のものでもないよ、この子(私子)とは話したこともないよ」
3年女子「こんな大勢で女の子ひとりいじめて恥ずかしいと思わないの?」
ギャル「だってこのアバズレg」
3年女子「だからそれはAのうそでしょ」
私の学校は上下関係が厳しかった。
いくら不良とはいえ2年生は3年生に頭は上がらない。
しかも3年の中には憧れのB先輩。
ギャル、ギャル男はすごすごと退散していき、
Aはバレー部の3年男子の先輩によってどこかへ連れて行かれた。
その後、友達には「一人にしてごめん」と泣いて謝られた。
B先輩には「あんな屑とは最初から付き合うな」と説教され、
3年生の女子の先輩からはタオルと着替えまで貸してもらった。

あれから10年たつけど、
今でもあの時のことは鮮明に思い出す。
特に、当時15歳だったB先輩の言った、
「お前、ふわふわ生きてちゃだめだぞ」という言葉は、
成人した今でも私の心にしっかりと残っている。
その事件以降は3年生が目を光らせていてくれたこともあって、
A先輩を含む2年生からいびられることはぱったりとなくなった。
私は「彼氏を選ぶときは慎重に!」という反省を心に刻みつけ、
ずいぶん恋愛には慎重になった。
A先輩は中学卒業後隣の県に就職して、もう顔をみることもない。
当時はかなり怖い思いをしたけど、今は普通の人間になって、
真っ当な生活を送ってくれていればと思う。もう関わりたくないけど。
B先輩は、進路が一緒の地元の国立大学の同じ学科だったので、
いまでもたまに会って昔話をしたりする。

で、1年前私も信頼できる彼氏ができ、
このカップル板をのぞくようになったから書き込んでみました。

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