沢にかかる築60年の木製の橋を撤去した数年後に撮り鉄・・・

私の実家は田舎ではあるがとあるローカル線のよく見える山を所有している
しかしそのよく見えるポイントにいくには山の裏から
ギリギリ車は通れる程度の長く険しい
獣道みたいなところを通らなければならない

その中でも危険なのが途中の澤にかかった
築60年とも言われる最低限の支えをしただけのような木製の橋
車は通れなくはないが、通るたびに嫌な揺れや音がするし、
高さは5mはあるし、多分普通に落ちたら助からない
この奥には地元のお祭りで重要な無人のお社があるため、
昔はこの危険な橋を住民総出で使用していた
が、ある時期に住民がお社までまっすぐいけるよう
山の表に立派な階段をつくりその道は使われなくなった
それからしばらくすると、先ほどのポイントを目指して
たびたびある撮り鉄の一団が出現するようになった
そいつらは撮り鉄のテンプレみたいな奴らで地域住民に
様々な迷惑をかけてた地元の悩みの種だった
撮るポイント自体は人がいないからいいのだが、
ゴミを捨てるわ唾吐くわ畑車で横断するわ婆ちゃんひきかけ
て無視して逃げるわと住民の堪忍袋の緒が切れた

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奴らが行くポイントは山の裏の入り口からお社までの中腹にあり、
そこにいくには先ほどの橋を通らねばならない
なのでその橋を撤去、封鎖することにした
すると車でポイントまで行くしかない奴らは車で登れず、
表のお社からはかなりの距離を歩かねばならずあきらめるだろうという寸法だった
どうせ誰ももう通らない道なので下手に残して危険なままにするよりも、
と住民は誰も反対せず、持ち主の爺ちゃんもむしろ
推進派なためすぐに工事が開始され、
地元大工の手により午後2時になる頃には撤去が完了した
あとは沢の手間と山の入り口に立ち入り禁止を置いて、
これでいいだろうとなりその日は終了
奴らが自分らだけの秘密のポイントとしていたのかはしらんが、
果たして撮り鉄達はそいつら含めその日を境に見なくなった

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さて、そんなことがあったとは皆が忘れた数年後のある頃に事件が起きた
その沢に車が落ちているとの事だった
駆けつけてみるとなるほど確かに車が落ちている
しかも住民が記憶の糸を手繰り寄せて思い出した件の撮り鉄達の車と一致する
どうやら奴らは橋が撤去されたと知らずに突っ込んだようだ
まぁそれだけならさほど問題はない(いや、結構大問題だが)しかし状況が割りと不可解だった
まず立ち入り禁止と道を封鎖した障害物が動かされた形跡がない
入り口のならまだ戻したから、と言い訳できるが沢の真ん前に置いたのは
車だとすぐに落下すると思われるため戻す暇もない
そして車の向きがおかしい
例で言うら山の南から北上した場合、落下したら
そのまま車の頭が北を向いてるはずなのにこの車は南を向いている
そしてさらに上から見た車の劣化が激しい
もう本当に何年も放置されたかのような状況で、
錆やら落ち葉やらにまみれていた
結論から言うと、奴らは工事の日に撤去が始まる前に山に入り、
それを知らずに落ちたようだと住民は結論づけた

狭い沢に5mも落下し引っかかった撮り鉄は誰も使用しない道で……
一応引き上げはしたが、中はもうという状態だった
ただ人数が足らず、後部座席のドアがあいてたことから車から降りたのがいるのだろう
ただ、沢は深く長い上もはや小さな谷みたいな状態のため一人で登ることも難しく、
また今まで誰も救出にこなかったことからおそらくは……
ちなみにに地元住民はそいつらの自業自得、むしろ山の祟りとして扱っている
連絡先も車の中にあったのだが連絡も入れず適当に固めて
地元では穢れ地扱いされてる所に蹴り落としたと爺ちゃんがいってた
無論駐在さんも見てみぬ振り
そしてその車を引き上げるのを手伝わされた当時男子高校生だった私の修羅場
ああいうのって、肉がなくなってもシートにきっちりシミがつくんだね
あと窓についた赤黒いのもなかなか消えないようだよ
ちなみに車は地元の人が解体してスクラップとして出した

いまでももみ消したままです
というか、問題になってたら発覚前に誰か探しにきてると思う

あと、今更ながらもちろんフェイクがあるよ
ただ、大筋は変わってないよ

あと、全員橋が撤去される前の話は伝聞で、私の修羅場は後半の方ね

ちなみに最初に見つけたのはボケた近所の婆ちゃんが徘徊してそれを探した嫁さんらしい

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