離婚協議中に逝きやがって…
何で浮気したのか何が原因だったのか
全部解らずじまいのまま逝きやがって
20代で逝きやがって
あのバカ
大した話じゃないよ。
嫁の浮気疑惑があり少し調べたら黒、
嫁を義実家に追い出して離婚すると離婚届けを送り付けて
嫁が毎晩謝罪に通って来ていたがほぼ無視してた。
暫くして音沙汰がなくなった。
3ヵ月後、癌が転移してて亡くなる直前に
義兄から連絡が来たがもう意識はなく
そのまま逝きやがった。
離婚する気ではあったがやりきれない、
浮気発覚するまで俺は心底惚れ抜いていたからなぁ、
いや浮気されてもだったが許せなかった。
医師の話だと半年ぐらい前に再発の疑いありと話したと。
俺は聞いてない。
癌が治ってから5年は過ぎてたし
半年毎に組織診、細胞診はしていたし
発病前から付き合っていたから
何でも話すと約束もし信用もしていたからな。
とは言え予兆はあったな、
検査するよう話してもいたが。
病気の事は他人に絶対言わないタイプだから
多分それはないな、
同情されるのが死ぬほど嫌いな女だった。
それに浮気の経緯なんかも
不倫野郎が正直に話す訳ねーしなぁ。。
それに万が一不倫野郎なんざにと話したら
キレてしまいそうだ。
まぁ自分の中で折り合いつけるしか道はないんだろうな…
会いたいのか会いたくないのか
憎んでるのかまだ愛しているのかも正直解らん。
嫌悪感もあるにはあるんだ。
浮気したのは確定だし
ぶっ殺してやろうかってぐらい激昂もしたし
家からも問答無用で叩き出したんだが、
次第になぜ?理由は?と色々考え込むようになってね。
そんで死にやがったから俺の中で答えが出せずに今に至る、
遺言にも感謝と謝罪だけしか書かれてなかったし。
クズ女だったと答えを出して
先に進もうと何回も思ったが
まだ頭と心が一致してくれないのだ。
本当に情けない話だけどな…
10年近く側で見てきて
一緒に闘病生活をしてきたからそれは痛いほど解る。
嫁がよく言っていた、子供いなくてごめんね、と。
俺には父親になって欲しい、
良い父親に絶対なれるからって。
だからそう云う部分も含めて自己の病気、不甲斐なさ、
女としての当たり前が出来ない辛さ色々あったはず。
再発したのを隠した心情、
自分より俺に対して伝える事が
何より辛かったのかもしれない、
そういった彼女の心境も聞けなかった事、
浮気がそれらの心の病からの過ちだったのか?とか
考えてしまう事もある。
いやそうであって欲しいと云う俺の願望でもあるかな。
勿論、クズ女だった可能性もあるだろうし
浮気がバレたのは
浮かれている態度が目に付いたからってのがあるだけに
それも拭えない訳でさ。
浮気されたって事は俺はあいつを
幸せにはしてやれてなかったのかもしれないしな、
まぁ考え出したら本当に止まらなくなる
答えが出ないだけに。